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番組審議会とは

放送法に基づき、放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場として設置しています。
主な役割は、

・放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する、
・放送局に対して意見を述べる

ことなどとなっており、番組審議会が取りまとめた「答申」や「意見」は放送局がこれを尊重して必要な措置を講じます。
また具体的な番組の視聴・聴取も行われ、放送局はその議論や意見交換を次の番組作りに役立てています。

審議委員名

委員長    坂 本   徹 ( 北里大学 獣医学部 教職課程 教授 )
副委員長 平 間 恵 美 ( NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事 )
  川 嶋 大 史 ( つがる市観光物産協会 会長 )
  上 村 鮎 子 ( 十和田乗馬倶楽部 代表取締役社長 )
  平 野 陽 児 ( 東奥日報社 執行役員 デジタル局長 )
  成 田 幸 男 ( 陸奥新報社 代表取締役社長 )
  粒 来 和 成 ( デーリー東北新聞社 青森支社長 兼 論説副委員長 )

5月番審❶

5月番審❷

5月番審❸

5月番審❹

第672回番組審議会

青森放送では、5月11日に  第672回番組審議会を開催し、書面にて、下記議題番組を審議しました。


テレビ番組( 2025年12月14日(日)24:55~ 25:50 放送 )

           NNNドキュメント'25

       『  決して忘れない! ~14人が再び向き合う青森空襲~  』

 

[番組内容]

2015年、青森中央高校演劇部は、

青森空襲体験者への取材をもとに

舞台 「728日を知っていますか?」を創り上げた。

以来、空襲の起きた728日の上演にこだわり、

記憶をつないできた。しかし、戦後80年の節目を迎えた

2025728日は、高校総合文化祭の全国大会と重なり、

上演が出来なくなってしまった。そこで演劇部顧問の畑澤先生は、

演劇部のOBOGで演じる事を提案した。 

呼びかけに、全国各地から集まった卒業生は14人。

演劇を続けている人もいれば、そうでない人も。

それぞれが、体験者の元を訪ねて証言を聞いたり、

空襲の痕跡を訪ね歩くなど、再び青森空襲と向き合った。

番組では、演劇を通じて空襲の記憶を

継承しようとする若者たちの姿を追い、

戦争を知らない世代がどう語りついでいくのかを問いかける。

審議委員からの感想・意見

  • 戦争の記憶を未来へどのように語り継いでいくのかという大きな問いがあると感じた。冒頭の舞台場面から圧巻のスタートで一気に心をつかまれた。自分の人生や家族の歩みを重ねながら、悲劇を繰り返さないために何ができるのかを模索する姿にも胸を打たれた。空襲を生き延びた証言者の声の重み、語れずに亡くなった人々の思いまで想像させられ、受け継ぐ責任を強く意識した。資料を読み込み、現地に足を運び、伝えるという行為そのものに向き合う姿勢にも揺さぶられた。教育の場でどう扱うかという課題にも向き合わされ、子どもたちの未来のために何を残すべきか深く考えさせられる番組だった。
  • 青森平和記念像や母子像の周辺を何気なく通り過ぎていた自分に気づかされ、子どもたちがどんな思いで向き合っているのかを知るきっかけになった。舞台美術を省いた飾り気のない空間で真剣に演じる姿は深く心に刻まれ、10年の積み重ねが考え方や表現の豊かさに結びついているのを実感した。脚本を担当した卒業生の成長にも思わず息をのんだ。地元の空襲について若い世代が語る場がこれまで少なかったことにも気づき、演劇を通して記憶をつないでいく取り組みの大切さを改めて思い知らされた。若い人たちにこそ届いてほしいと心から願える番組だった。
  • 冒頭の「7月28日を決して忘れない」という言葉に強く引き寄せられ、ラストで同じ言葉が響いた瞬間には涙が止まらなかった。防空法が市民を戦争へ巻き込む仕組みに変わっていった事実を知り、知らなかったことへの怖さに衝撃を受けた。生存者の「話したくなかったが、語らなければと思った」という言葉には記憶を伝える重みと覚悟がにじんでいる。2015年の映像が挟まれたことで時間の積み重ねと成長がはっきり伝わり、言葉が深まっていく過程にも心が揺れた。舞台の言葉はまるで実体験者の声のようで、悲痛さがまっすぐ届いてきた。見終わった後も考え続けてしまうほど、力のある番組だった。
  • 「伝えたい」という思いが折り重なっていると感じた。語るだけで涙がこぼれてしまう体験者、生の声を受け止めて舞台で歴史を表そうとする若者たち、その姿を追いかけて形にしようとする制作側。それらが絡み合い、大きな流れになって静かに胸に迫ってきた。特に舞台での14人の表情は忘れがたいほど力があり、番組全体の重みを際立たせていた。「残されづらい歴史を忘れず、知っていくこと」という言葉にも深く共感。10年以上の取材が積み重なっているからこそ、再演の意義や一人ひとりの歩みが深く伝わり、時間をかけて声を集め、作品にしていくことの価値をしみじみ感じさせられた番組だった。
  • 青森空襲という重い題材を扱いながら、生徒たちの成長物語として心地よい余韻が残ったのが印象的。余計なものをそぎ落として、OB・OGの動きに焦点を当てた構成がとても良かった。短い稽古期間にもかかわらず、10年前の脚本に新しい要素を加えて再構築した舞台は、2025年版としてしっかり力を持っていた。過去の映像と現在が重ねられ、空襲の実態や防空法の影響も丁寧に伝えていた。14人がそれぞれの生活を抱えながら「伝えたい」という思いで集まった姿に胸が温かくなった。青森出身の若者たちの存在に希望を感じ、この番組を忘れず心に留めたいと思える良質なドキュメンタリーだった。
  • 卒業生が再び集まり舞台を作り上げる姿、生々しい証言、防空法の解説、そして、「どう語り継ぐか」という問いが一つの流れになっていて心から素晴らしい番組だと思えた。舞台の対比的な表現や、空襲体験者の「あれから80年、頑張ってきたんだな」という言葉にも深く心が揺さぶられた。ナレーションや音楽も登場人物の心情に寄り添っていて、とても自然だった。戦争を知ることは身構えることではなく、家庭や自分の中で考えることから始まるのだろう。空襲体験者が語り始めた背景には今の情勢への危機感もあるのだと感じ、メディアとして伝え続ける責任も意識した。社会への静かな問いとして響いた番組だった。
  • 番組の根底には「どうすれば戦争を防げるのか」という問いがあり、その答えの一つが“7月28日を忘れないこと”なのだと実感。我が子を抱きながら「自分の子にも伝えたい」と語った卒業生の場面も非常に印象的で大切だと思った。青森空襲という暗い歴史を扱いながらも、若者たちの成長が未来への明るさを示してくれたように思う。演劇部顧問の「7月28日は何の日だ」という問いから広がった思いが今も受け継がれているのだろう。部活動の枠を超えて子どもたちを育てようとする姿勢に深く共鳴し、教育の現場でどう扱うかという課題も突きつけられた。希望を抱きながら大切なことを考えさせてくれる、意義のある番組だった。
次回の番組審議会は6月中旬を予定しています。

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