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番組審議会とは

放送法に基づき、放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場として設置しています。
主な役割は、

・放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する、
・放送局に対して意見を述べる

ことなどとなっており、番組審議会が取りまとめた「答申」や「意見」は放送局がこれを尊重して必要な措置を講じます。
また具体的な番組の視聴・聴取も行われ、放送局はその議論や意見交換を次の番組作りに役立てています。

審議委員名

委員長    坂 本   徹 ( 北里大学 獣医学部 教職課程 教授 )
副委員長 平 間 恵 美 ( NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事 )
  川 嶋 大 史 ( つがる市観光物産協会 会長 )
  上 村 鮎 子 ( 十和田乗馬倶楽部 代表取締役社長 )
  平 野 陽 児 ( 東奥日報社 執行役員 デジタル局長 )
  成 田 幸 男 ( 陸奥新報社 代表取締役社長 )
  粒 来 和 成 ( デーリー東北新聞社 青森支社長 )
第669回番組審議会

青森放送では、2月6日に  第669回番組審議会を開催し、書面にて、下記議題番組を審議しました。

テレビ番組( 2025年12月29日(月)14:00 ~ 15:00 放送 )

青森りんご植栽150周年記念

報道特別番組    『 不屈の果実  2025

 

 

[番組内容]

青森県でりんごが栽培されてから150周年を迎えた2025年は、

大雪によるりんごの木の枝折れや苗木不足、それに後継者不足や温暖化など

様々な問題に直面した1年だった。内でりんご産業を未来につなげようと奮闘する生産現場を

りんご農家出身の記者が取材した。20243月放送「不屈の果実~りんご生産現場の奮闘物語~」の続編。

 

番組は4部構成で、

1章 「枝は折れても心は折れない」では、

     雪害やクマ被害を乗り越えようとする

     弘前市と黒石市の生産者の収穫までの道のりを追った。

2章 「新しい息吹」では

     新規参入した企業の日本農業とタグボートの新しい取り組み。

3章 「奔走する男」では

     弘前市の種苗会社の社長が苗木不足や花粉不足、

     それに温暖化への対応について探るため各地を巡る様子。

4章 「労働力不足への挑戦状」では

     生産者育成や機械化の取り組みを伝える。

 

また、後継者のために太くて丈夫な木を残そうと

新しい栽培方法に挑戦する生産者も。りんご王国青森県の現状と課題を取材した。

審議委員からの感想・意見

  • 青森りんご植栽150周年を扱った報道特別番組、現状と課題を丁寧に掘り下げた非常に見応えのある内容だった。4章構成の流れは明快で、取材記者自身が語りを務めたことで、りんご農家の視点が生きた説得力が生まれた。豪雪による枝折れ被害の深刻さが伝わり、クマによる食害など、農家が直面する危険も考えさせられた。選果方法を変えることで労力を軽減する取り組みや、加工用りんごの価値向上を図る企業の挑戦も印象的だった。種苗会社社長の行動力や農業高校での指導など、次世代を支える活動に希望を感じた。労働力不足という大きな課題に対し、担い手の育成や企業との連携による機械化の試みも紹介され、未来への道筋が示されていた。多くの困難に向き合う人々に胸を打たれ、エールを送りたくなる番組だった。
  • 取材記者が生産現場に寄り添いながら、りんご産業の現実と挑戦を丁寧に描いた力作。登場人物一人ひとりの魅力が伝わり、青森りんご植栽150周年にふさわしい内容だった。一方で情報量が非常に多く、掘り下げれば3つの番組になるほどの濃さも感じた。青森りんごの原点となった「紅魁(べにさきがけ)」を頬張る生産者の姿や、明治の苗木から始まる歴史の紹介場面で一気に引き込まれた。りんご園の冠水、猛暑、豪雪、クマ被害と続いた災害の実態が映像で示され、生産者の苦悩と前を向く姿勢に胸を打たれた。新規参入企業の挑戦も紹介され、大型選果機の導入や加工用りんごの価値向上など、新しい風がりんご産業を押し広げていることが伝わった。花粉不足解消に奔走する種苗会社社長の活動を通して、未来への備えの重要性を実感した。多くの挑戦と努力が積み重なって青森りんごが未来へ続いていくことを強く感じる番組だった。
  • 前回を深く記憶しており、続編にも大きな期待を寄せて視聴した。冒頭の災害映像は青森りんごの苦難の歴史を象徴していたが、テンポが速く、もう少し丁寧に見たかった思いも残る。それでも、雪害・クマ被害・苗木不足・温暖化など多くの課題に直面する生産現場を、りんご農家に生まれた取材記者が自らの足で追い続けた、力強い異色のドキュメンタリー。第1章は長回しの映像と記者自身の質問音声をあえて残す手法が臨場感を生み、生産者との距離の近さが伝わった。第2章では「フルぶっこみ入庫」など新しい農業モデルが視聴者にも分かりやすく提示されていた。後継者の育成や機械化への挑戦に、りんご王国青森の未来に確かな希望も感じられた。前回が危機を突きつけた作品だとすれば、今回はその答えを示し、未来への光を描いたと思う。
  • 日常的に口にする「青森りんご」が決して当たり前に届くものではないことを強く実感させる内容。明治時代に3本の苗木から始まった歴史や、台風・猛暑・大雪と続く試練が丁寧に描かれ、150年の歴史の重みと「これからどうするのか」という問いが自然と胸に残った。第1章では雪害やクマ被害の過酷さが映像で迫り、「枝は折れても心は折れない」という言葉が生産者の覚悟を象徴していた。第2章以降では、企業の新規参入や加工品の開発など新たな挑戦が紹介され、農業に詳しくない視聴者にも分かりやすく、産業の広がりを感じさせてくれた。温暖化を見据えた北海道での取材も印象的だった。労働力不足や後継者の育成という大きな課題に向き合う姿には、農業に限らず多くの分野に通じる示唆があった。生産から加工、販売まで「立ち止まらず挑戦し続ける」人々の姿が胸に残り、仕事や組織づくりを考える上でも学びの多い番組だった。
  • 「りんごは掘れば掘るほどネタが出る」という言葉がぴったり。身近でありながら知らなかった事実が次々と明らかになり、好奇心を刺激された1時間だった。冒頭で記者が、りんご農家に生まれ育ったことを明かしたので、信頼感を持って入り込めた。豪雪やクマ被害など、心が折れそうな現実を農家の生の声とともに丁寧に描き、りんご産業を支えてきた不屈の精神が伝わった。新規参入企業の挑戦、加工品による高付加価値化、苗木や花粉を支える人々の存在、温暖化に向き合う現場など、未来への希望を感じさせる内容が続き、特に苗木の接ぎ木技術が若手へ継承される場面や北海道視察で示された気候変動の影響には、ドキュメンタリーならではの説得力があった。弘前市の兄弟の跡継ぎを過去の番組映像と重ねて紹介したのは心憎い演出。取材記者の視点が番組全体を深めた。希望と課題を的確に描いた非常に優れた作品だと思う。
  • 丁寧な取材に裏打ちされた見応えある内容で、りんご植栽150周年という節目にふさわしい番組。先人の歴史をあえて簡潔にふれるにとどめ、生産者の現実と課題に深く迫った点が特徴であり、将来を見据えた提言が核になっていたと感じる。第1章は、雪害やクマ被害といった厳しい状況を描きつつ、収穫の喜びや生産者の前向きな言葉が希望を与え、映像・インタビュー・ナレーションがバランス良く組まれていた。以降は、企業の新しいモデルケースを紹介するなど、取材力が光った。種苗会社社長の奔走を通じ、温暖化で北海道が新たな産地となる可能性や、それでも青森りんごを守ろうとする熱意が伝わった。後継者問題に一筋の光を感じさせ、厳しい現実の中でも「青森のりんご産業は捨てたもんじゃないぞ」と力強く伝える、骨太の番組だった。
  • りんご産業が抱える危機と、その中に芽生える新たな可能性を感じた。植栽150周年の節目に雪害や温暖化、花粉・苗木不足といった課題が多角的に描かれ、現場の厳しさが可視化された。一方で、取材記者と生産者の間に築かれた信頼関係が本音を引き出し、取材対象者という枠を超えた「同志」としての熱量が番組全体を支えていたように思う。ハンディカメラによる密着がその息づかいをよりリアルに伝えていた。「フルぶっこみ入庫」や加工品開発などの革新、全国を奔走する種苗会社社長の情熱、人材育成に力を注ぐ経営者の姿からは、危機をチャンスに変えようとする力強さが伝わってきた。終盤は、後継者問題の現実も浮き彫りにしていたが、若い世代が多く登場したことも希望を感じさせた。今後も継続的な取材と番組制作を期待したい。
次回の番組審議会は3月上旬を予定しています。

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