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80歳、歩いて日本縦断  

2021.4.16

「80歳、歩いて日本縦断」 発行・新日本出版社  定価・2500円(税別)
日本縦断本.jpg
(表紙写真の使用は出版社の許諾を頂きました)



2018
7月北海道宗谷岬をスタートし、翌年6月に郷里の沖縄県那覇市に
ゴールするまで 3500キロを歩き通した旅の記録の本です。



この本を書いたのは
写真家でジャーナリストの石川文洋(いしかわ ぶんよう)さん。現在83歳。
ベトナム戦争の報道写真で知られ、後に朝日新聞社のカメラマンとなり、
世界の紛争地帯、国内では数多くの災害現場を取材しています。
この旅のスタート前には2度の心臓カテーテル手術を受け
ハンディを背負っての3500キロの旅です。


北海道の自然を歩き本州に、
青森~岩手~宮城~福島と東日本大震災の被災地を訪ねます。
優しく問いかける石川さんに、口の重かった被災者が、
辛く悲しい本音を語り始める場面は涙します。


そして、阪神大震災、熊本地震の被災地と旅は続き
沖縄では辺野古、嘉手納、普天間と米軍基地問題で揺れる地域を
ジャーナリストの目でリポートしています。
特に東北を歩いたあとの感想では
「大規模な東北大震災での被害の後遺症の深さは衝撃的だった。
また、戦争と福島の原発事故は人災だ。
再興への苦難はこれからも続くだろう、私も東北の復興を願っている」
と書きしるしています。
また、それぞれの土地人たちとの交流も描かれています。



表紙の写真を拝見すると80歳とは思えない元気で優しい表情ですね。
旅の途中はたくさんの応援する仲間に支えられながら、
無事那覇市にゴールします。




85歳、90歳になった時、体力と気力があればどこか歩いてみたいと思います」
と話します。年齢を感じさせない行動力に驚きと感動すら覚えます。
石川文洋さんはGG世代の正に鑑ですね。                
                              (GG大友)

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