放送されるまで

テレビ制作部は読んで字のごとくテレビ番組を作る仕事です。おもに1回限りの特別番組や夕方に放送している生放送番組のコーナーを作っています。いわゆる「ディレクター」と呼ばれる仕事です。

ディレクターの仕事内容は多岐にわたります。番組の企画内容を決め、制作のために必要な情報を収集します。その後、取材先への交渉、タレントがいればその予定を合わせ、番組の流れが書いた台本を作り、宿泊であれば宿泊先やタクシーの手配を行い、カメラマンや音声さんの予定を合わせ、せまる撮影に備えます。撮影中は台本に沿いながら、頭の中で映像を繋ぎ、必要な画をカメラマンや演者の方に伝え撮ってもらいます。画がすべて撮れたら会社に戻り、編集作業に取り掛かります。いらない部分をカットし、画と画の繋ぎ方を考え、テロップを入れます。

編集が終わって動画として書き出したら、できた動画をいろんな人に確認してもらい、間違いもないとなったらいよいよ放送されます。

平日に行われる生放送番組では、コーナー作成のほかにも「PD(プログラムディレクター)」の指示に従い、生放送を間違いなく進めるための運行業務があります。テロップを放送にのせたり、VTRを流したり、スタジオでアナウンサーに段取りを伝えるなど、様々な仕事を複数人で協力しながら行っています。

やりがいがある仕事です

業務内容をつらつらと書き出してみましたがいかがでしょうか。大変そうですよね。

実際大変です。私は若輩者ですので、スムーズに事が進まないことの方が多いです。撮影中に本当にこれでいいのかと不安になります。しかし、頼りになる先輩方がいます。みんなこの仕事の大変さを理解しているので助け合いの精神が強いです。聞けばなんでも教えてくれます。そんな先輩方にアドバイスをもらえるので、ほとんど経験がなくてもなんとか形にすることができます。

仕事は難しいですが、そのかいもあってか、自分が作った動画が放送され、地域の人たちに届くのはすごく嬉しいです。視聴者の方から感謝の言葉を貰うときもあります。そんな時は頑張ってよかったと改めて思います。自分の頑張りが視聴者の方々にダイレクトに伝わる、やりがいのある仕事です。