毎日が「新しい」との出会い

東京生まれの私は、青森での生活に漠然とした不安を抱いていました。
青森といって思い浮かべる単語は「ねぶた」と「雪」くらい。
青森県での自分の生活を想像することが正直難しかったです。

いざ青森に来てみると生活面などで慣れない部分もありましたが、それ以上に刺激的な日々がありました。
取材で漁船に乗って漁の様子を見ることや、東京では見たことのない大自然に触れることができます。
今まで自分が触れたことのない「新しい」ことばかりで、自分の世界を広げてくれるきっかけが転がっていました。

ずっと同じ場所にいては気づかないことも違う場所にいるからこそ、異なる視点で見つめることができ自分自身の幅を広げることができる。新しい土地での生活は慣れないこと、勉強しなければならないことも多くありますが、次はどんなことを発見することができ、どんな「新しい」に出会えるのか今は楽しみです。

「想い」を届ける人になりたいです

私の所属するテレビ制作部での主な業務は、番組のコーナーを作るために取材の交渉から動画の編集までを行うことです。一つのVTRを作るにも使う言葉に悩んだり、どの映像を使うのか考えたり、日々答えの出ない問題と向き合っているように思います。しかし、自分が作ったものをみて「ありがとう」と言ってくれる取材先の言葉や、自分が心から伝えたいと思うことを映像にのせて視聴者に届けることが出来たときに仕事のやりがいを感じます。

青森県に来て驚いたことの一つは、青森県のため、地域のために活動している人が多いことです。東京でずっと暮らしてきて地域単位での思い入れがあまりない私にとって新鮮なことでした。
青森の魅力を発信しようとする人。青森が古くから持つ伝統を守り抜こうとする人。地域を盛り上げるためにお店を開いた人。取材を通じて出会うことができた人たちの持つ視点や考えから多くのことを学ぶことができるとの同時に、その人達が持つ「想い」を伝えることのできる人になりたいとも思うようになりました。
様々な人が個々の「想い」を持って生活を営んでいる。そんな人々の道のりを追いながら、それぞれが持つ「想い」を県内だけでなくいつか県外の人にも届けることが出来るようになることが今の私の目標です。