「知らない」からこそ「知りたくなる」
知り合いもいない、土地勘もないなか、飛び込んだ青森の地。長年過ごした関西とは、聞こえてくる方言も違えば、スーパーで見かける商品のラインナップも違います。最初こそうまく生活していけるのか不安でしたが、ひとつひとつ「これはなんだろう?」と興味を持って、青森のことを知っていく毎日はとても楽しいです。
ラジオの現場では、青森で長く愛され続けているタレントさんや、県内各地で地元のために働いている方々など、多くの方と関わりを持つことになります。ラジオに出演してくださる方の共通点は、青森を盛り上げるためにそれぞれの方法で頑張っている方であること。一人ひとりの取り組みや想いに触れると、自分自身も「もっと知りたい」「貢献したい」と思わされます。
全く知らない土地・文化だからこそ、全てが新鮮で、興味関心を広げていく手がかりがそこかしこにある。自分自身の思考の幅が広がっていくのを感じています。
青森の魅力を引き出す
現在は、ラジオディレクターとして、番組の内容を考え、収録・放送していく業務に携わっています。ラジオはメッセージという形で、リスナーの反応がダイレクトに届くメディアです。嬉しい反応を頂くこともあれば、今日はイマイチだったな……という日もあります。リスナーの皆さんは今なにを知りたいのか、どんな企画であれば楽しんでもらえるのかを、日々考えています。
同時に、自分自身の「これをやりたい!」という気持ちも大切にしています。私が「やりたい!」と言ったことに対して「こういう企画どう?」と機会やアイデアをくれる方も多いです。やりたいことと番組としての面白さを両立させるための試行錯誤も楽しく感じられます。
今やラジオは県内だけでなく、全国にも発信していけるメディアになりました。だからこそ、青森の魅力が全国に伝わるように、地元に根付いたコンテンツを発信しなければいけないと感じます。
青森のことを深く知り、自分なりに魅力を発見すること。そして、地元を愛する出演者の方々と、その魅力を引き出していくこと。そうした積み重ねの先で、県内・県外問わず多くの人に、「青森っていいな」と感じてもらえる番組を創り上げていくことが、私の目標です。