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ありがとう僕の生家

2018.11.8

先月末、休みを頂き、実家のある地元、北海道に帰りました。
北海道は、青森よりも北なだけに、新千歳空港に着き、外に出ると青森以上に肌寒さを感じました。紅葉も終わりに差し掛かり、季節は秋から冬へと向かっていました。
今回の帰省にはある意味がありました。それは、思い出との決別です。
私は北海道苫小牧市出身ですが、生まれた家は今でも残っています。祖父母が住んでいたこともあり、小学校4年生から札幌に引っ越し、その後、高校を卒業して神奈川県川崎市へ行ってからも、そして青森に来てからも、離れて30年近く経ってもなお、生家には立ち寄り、寝泊りもしていて、私の帰る場所でした。そんな生家ともお別れの時がやってきました。
苫小牧は、My Home Town、私の故郷です。日本テレビ系列「24時間テレビ」のテーマソング「サライ」を聴くと、いつも思い浮かぶのは苫小牧の生家の近くの風景でした。まさに「愛の故郷♪」です。そして、新千歳空港から苫小牧市に向かう森の中の一本道は、まさに「カントリーロード」です。その道を通ると、アメリカの歌手、ジョン・デンバーの曲「Take Me Home, Country Roads」、日本でもジブリアニメ映画「耳をすませば」の挿入歌にもなった曲が無性に聴きたくなります。「故郷」ってきっとそういう特別な場所なんでしょうね。いつでも帰れると思いながらも、生家とは別れなければならず、二階の子供部屋にまだ残る思い出の品々を一つ一つ整理しながら、窓を開けると子供の頃に見慣れた風景が広がっていました。
DSC_0152.jpg


周囲の建物は少しは変わりましたが、ほとんど当時と変わっていません。奥にある公園で良く野球をしていたな...。この窓から星空を良く眺めていたな...。と思い出しながら、生家とお別れしてきました。
寂しいですが、これもまた新たな始まりです。
「ふるさとは遠きにあって思ふもの」(室井犀星)
たとえ離れてしまっても僕の原点であることには変わらない場所です。

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