RAB投稿スクープ

ZIP!FRIDAY

ZIP!FRIDAY 町のいっぴん屋

十和田の伝統工芸 きみがらスリッパ

2019.2.22

馬の産地として知られる十和田市。
かつて、馬の飼料としてデントコーンがたくさん栽培されていました。
そして、その皮は捨てられていたんです。

Still0221_00002.jpg

なんとか活用できないかと考え、出来たのが「きみがらスリッパ」
冬の農閑期の手仕事として70年前から続く伝統工芸品なんです。

Still0221_00003.jpg

しかし、デントコーンは馬に与えることが少なくなり、
栽培する人も減りました。
十和田きみがらスリッパ生産組合では、きみがらスリッパのために
デントコーンを栽培しているんです。
カビやシミなどがない、綺麗な葉を確保するのは、管理が難しいそう。
捨てられていたものなのに、今や皮が欲しくて栽培しているなんて
不思議ですよね。

Still0221_00006.jpg

熟練者でも1日に1足と、手間がかかるこの「きみがらスリッパ」。
接着剤は使用せず、編み込みだけで作られています。

Still0221_00010.jpg

きみがらで作られたスリッパは、冬は暖かく、夏は涼しい優れもの。
履き心地も柔らかく、その人気は東京のセレクトショップで販売されるほどなんです。

Still0221_00004.jpg

十和田きみがらスリッパ生産組合には今年若い女性も加入し、
伝統が引き継がれていくことでしょう。

【主な販売先】
十和田市観光物産センター/道の駅とわだ/蔦温泉ほか

【実演】
場所:匠工房(道の駅とわだ隣)
時間:毎月第2日曜日

【体験】
場所:匠工房(道の駅とわだ隣)
時間:毎月第3日曜日
料金:1人 3500円
※1週間前まで要予約

前の記事へ

次の記事へ

月間アーカイブ