中泊町にある旧家「宮越家」の今年の一般公開にいってきました。
大正9年宮越家の第9代当主正治氏が妻のイハさんの33歳の誕生祝いと
厄除けのために「詩夢庵(しむあん)」と名付けた離れを建てました。
その離れの12畳の部屋の4枚のガラス障子にアジサイ、モクレン、
ケヤキが描かれたステンドグラスがありました。外の庭木を借景にして
季節の移ろいを感じながら、夫妻が詩歌を詠む部屋だったそうです。
アジサイをあしらったガラス障子をアップでご覧ください。
ステンドグラスに光が差し込む朝はこのアジサイが
生き生きと感じられますと、ボランティアガイドさんの説明でした。
そして、廊下にある丸窓には「十三潟」の景観が表現された作品。
こちらは夕方西日が差し込むと水面にさざ波が寄せるように見えるそうです。
これらのステンドグラスは大正から昭和にかけて活躍した小川三知の
作によるもので、高度なガラス技法を使った日本最高峰の作品と言われています。宮越家の離れ「詩夢庵」から見える庭園も
四季折々の景観を楽しめるように作られていて、
ご夫婦は庭園を見ながらゆったりとした時間を過ごしていたのでしょう。
建材、家具、文房具、茶道具とすべて当時の最高級品を使用したという
この「詩夢庵」確かに贅を尽くしていますが、決して派手な感じはなく、
むしろ当時のご当主の「粋」とか「品の良さ」の贅沢を感じました。
今回の見学ツアーはコロナ感染防止対策を十分にとって、
10人単位の人数で一日8便のシャトルバスが運行されていました。
次回の一般公開公開は8月21日~9月19日の予定。
詳細は中泊町水産商工観光課まで。さて、帰りに特産物直売所「ピュア」のレストランで
楽しみにしていた「メバル膳」いただきました。
さしみ、潮汁、煮つけにイカソーメン、
デザートに海苔を使った水ようかんのセット。
すべて美味しくいただきましたが、メバルの煮つけは最高でした。
また食べたいという思いにかられます。
宮越家見学のチケット提示すると200円引きになります。
この日は大正ロマンの優雅さとメバル膳の贅沢さに浸った一日でした。 (GG大友)
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