青森銀行記念館リニューアル
2021.7.9
弘前市元長町にある青森銀行の前身となる
旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)の
リニューアル工事が終わり一般公開されています。
この建物は1904年(明治37年)に完成し
1972年(昭和47年)国の重要文化財に指定されています。
2018年(平成30年)には青森銀行から弘前市に寄贈されています。
どっしりとした外観を見ても歴史を感じます。左右均等な建物は
よく調和がとれて建てられ、柱や建具は青森県産の「けやき」や
「ひば」を使用しているとのことでした。
これまではスリッパに履き替えての見学でしたが、リニューアル後は
靴を履いたまま内部を見学出来るようになりました。
一階にある営業室と呼ばれる所、銀行の窓口業務を行うスペースです。
天井も高く、受付カウンターも残っていて、柱と柱の間は一枚板で
県産の「けやき」が使われています。 二階への階段を見ても
重厚さを感じさせます。
その二階にある会議室の天井には『金唐革紙(きんからかわかみ)』と言って
明治から昭和初期にかけて多くの建物に見られる天井壁紙が使用されていて、
独創的な工夫が凝らされています。
この建物は明治期の青森県で多くの洋風建築を手がけた堀江佐吉の設計、
施工によるもので、構造的にも技術的にも高い水準を持つ堀江佐吉の
最高傑作といわれています。
今後広い空間を生かしてコンサートなどのイベントにも貸し出すそうです。
弘前市内には歴史を感じさせる古い建物が多くあります。
コロナが終息したらゆっくりと探訪したいものと思っています。 (GG大友)