弘前城の石垣修復工事終盤に!
2024.9.4
弘前城本丸の石垣改修工事が
今年12月末の終了を目指して終盤に向かっています。
2017年 天守のある本丸東側の石垣が膨らんだり
傾いたりして地震で崩落する危険性があるため
石垣を解体してもう一度積み直す工事が
進められています。石垣の石2183個を解体して
積み直していましたが、今年8月末現在残り300個
ほどになったそうです。その現場をみてきました。作業は大阪の石材会社から派遣された
石工(いしく)と呼ばれる専門の職人があたります。
この日は(8月27日)は3人の石工さんが
石の位置を確定して固定する本積みという作業を
していました。石に記された番号と
解体前の写真見ながら作業しているそうです。石にワイヤーをかけクレーンで持ち上げます。
この時のバランスに大変神経をつかうそうで、
クレーン車のオペレーターとの阿吽の呼吸が
必要になります。持ち上げられた石は
上で待つ石工さんによって角度と位置を
微調整して積み直しして行きます。
大きい石だと7.5トンもあるということでした。天守下の石垣は美しい曲線を
描くように積み上げて行くそうで、
ここが石工さんの腕の見せ所だそうです。
12月末で石垣の修復工事は終わり
来年度は移動した天守の耐震工事を行い
26年度に元の場所に
引きもどすことになっているそうです。案内をして頂いた
弘前市都市整備部公園緑地課の
福井流星(りゅう)さんです。
石垣修復の最初から関わってきた方で、
「バラバラになつた石が綺麗に積み上がる様子と
石工さんの技術を是非みてほしい」また
「お濠にかかる下乗橋から見る綺麗になった石垣と
天守そして満開の桜の時が待ち遠しいです」
とも話していました。 (GG大友)