絵本作家・町田尚子（なおこ）さんの絵本原画展
「隙あらば猫」が弘前市立博物館で開催されています。


博物館ロビーに展示されている作品
「ねことねこ」のタペストリーです。
表情豊かな猫達が入館者を迎えてくれます。

町田さんは東京在住で
2019年「なまえのないねこ」で
日本絵本賞を受賞しています。
デビュー作から最新作までの絵本の原画と
制作資料など250点が公開されています。

猫の毛並みから目の表情、仕草まで緻密に表現されて
いて、今にも動く出すのではないかと思わせる作品が
並びます。「隙あらば猫」のタイトル通り猫が主人公
でない作品にもどこかに脇役として猫が登場しています。
どこかに描かれている猫を探すのも楽しみです。

こちら「くるくる」とタイトルされた作品。
毛糸巻をしている２匹の猫のいる場所は
弘前市立博物館のロビーで椅子も実在のものを
描いています。弘前会場オリジナル作品です。

作品の中には二本足で立つ猫が
回転寿司屋、コーヒーショップ、バッティングセンターに
出かける場面は笑いを誘います。作者・町田尚子さんの
「猫」に対する観察眼の鋭さと慈しむ気持ちに溢れた
作品展でした。絵本原画展は７月2日（日）まで、
会期中は無休で開催されます。　　　　　　（GG大友）