町田忍の昭和遺産100
2021.7.23
書店で見つけた一冊の本を紹介。
「町田忍の昭和遺産100」という本です。
戦後の昭和時代に生み出され、今は消えていった物、
無くなりつつある物が写真とエピソードで綴られています。(発行・天夢人社)
筆者の町田忍さん(昭和25年生まれ)は、
現代の庶民文化を研究するために庶民文化研究所を設立、
執筆活動のほかコメンテーター、ドラマの時代考証など幅広く活躍しています。
本を開けばまさに昭和の世界。懐かしい写真とエピソードが並びます。
例えば「ホーロ看板」大村崑さんが、オロナミンCを持って微笑んでいます。
あの看板は無くなりましたね。
セルロイドの人形」輝くような光沢がありました。人形の他に玩具、
文房具など、セルロイド製品が世の中あふれていました。
「ペナント」修学旅行で行った先のお土産店から買ったものでした。
私も「函館山」「洞爺湖」「東京タワー」など
部屋の壁に貼っていた長三角形のペナント、今はどこに行ったのでしょうか。
他に「謄写版」「ボンネットバス」「蒸気機関車」「映画館の手描き看板」
「グリコのオマケ」「赤チン」「黒電話」などが紹介されています。
「遺産」と言えば保護されている文化財の事をいうが、
庶民生活を支えて来た商品や道具は貴重な生活の記録でもあり
遺産と呼べるものだし、今の令和の時代でも
昭和に作られた物の技術はきっと生かされていると筆者は語ります。
昭和の時代にあった物や商品100点を紹介しているこの本を見ていると、
懐かしさと共に当時の自分の記憶もよみがえって来ました。
GG世代には懐かしさ溢れる一冊でもあります。 (GG大友)