番組審議会

番組審議会とは

放送法に基づき、放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場として設置しています。
主な役割は、

・放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する、
・放送局に対して意見を述べる

ことなどとなっており、番組審議会が取りまとめた「答申」や「意見」は放送局がこれを尊重して必要な措置を講じます。
また具体的な番組の視聴・聴取も行われ、放送局はその議論や意見交換を次の番組作りに役立てています。
第643回番組審議会
青森放送では6月に第643回番組審議会を開催し、

テレビ番組 : 日本のチカラ『 あのあおぞらをもう一度 ~津軽海峡に旗を振れ!~ 』

( 5月15日 放送 )について審議しました。



【番組内容】

大間町をマグロの町として定着させるなど、一度「まちおこし」に成功した島康子さんは

20年以上経った今も、ほっかむりと大漁旗という姿で活動を続けています。大間町だけでなく、

下北地方から青森県、さらに津軽海峡を囲む青森・函館エリアの観光旗振り役として長年活躍しています。

少子化や高齢化、コロナ禍を経て環境が変わっていくなか、島さんも次の世代に自身の経験を

どうつないでいくのかを模索し始めました。「まちおこし」は何を残すために行われるのか。

彼女の活動をきっかけに新しい挑戦を始めた2人の若者を通して「まちおこし」の本質を問いかけます。

審議委員名


委員長    磯 山 隆 幸(写真家)
坂 本   徹(NPO法人日本人財発掘育成協会理事長)
八木橋 俊 夫(陸奥新報社 常務取締役 営業局長)
川 嶋 大 史(つがる市観光物産協会 会長)
平 間 恵 美(NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事)
平 野 陽 児(東奥日報社 デジタル局次長)
上 村 鮎 子(十和田乗馬倶楽部 代表取締役)
粒 来 和 成(デーリー東北新聞社 編集局報道本部長)


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審議委員からの感想・意見

  • 地元・大間町を愛する島康子さんのコメントの数々が画面いっぱいに広がった。
    島さんのご両親、ご主人とのやり取りや場面があってよかった。
  • 島さんの活動の原点を知ることができて興味深かった。
    場面場面の移り変わりなど構成がドラマチックだった。
  • 「戻ってきたくなる町」というフレーズを小学生の発表から
    拾ったのがよかった。次世代に思いがつながっていることを実感した。
  • 大間町の情景を描く映像が美しい。大間町の風土や幼少期の暮らしに
    島さんの原点があったのだとしたら掘り下げてもよかったのではないか。
  • 時間の流れが、彼女の心の変化を追う流れと重なる構成がよかった。
  • 丁寧な取材で人物像を多面的に捉えていることに好感がもてた。
  • 島さんたちの活動によって大間町への観光客は飛躍的に増えた。
    それだけにもっと掘り起こせるものがあったように感じられ、少し残念だった。
  • 「町おこしのあとには何が残るのか」に着眼した番組作りのセンスがよい。
    コロナ禍での心境の変化をもっと知りたいという思いも残った。