番組審議会

番組審議会とは

放送法に基づき、放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場として設置しています。
主な役割は、

・放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する、
・放送局に対して意見を述べる

ことなどとなっており、番組審議会が取りまとめた「答申」や「意見」は放送局がこれを尊重して必要な措置を講じます。
また具体的な番組の視聴・聴取も行われ、放送局はその議論や意見交換を次の番組作りに役立てています。
第642回番組審議会
青森放送では5月に第642回番組審議会を開催し、
ラジオ番組『らじ丸にっち!』( 略称『らじにっち』4月2日放送 )について審議しました。


【番組内容】

「ラジオと過ごす ニッチな日曜の昼下がり」というコンセプトを掲げ、この4月からスタートした生ワイド番組。可能性はあるものの、まだビジネスとして確立していないマーケット・・・いわゆる「ニッチ」とよばれる小さな情報や地元の話題をラジオのエンターテインメントとしてリスナーに伝えることで、これからの青森を耕すことを目指します。

 特に、若年層がラジオと出会う機会が増す日曜日でもあるため、若者や学生たちが行っている独創的な活動などを継続して紹介し、これからの世代が ワイドFMや radikoでRABを聞き続けるきっかけにしたいと考えている番組です。

 今回のゲストは、インターネットで青森の情報を発信している「Aomori & You」の三上未夢(みかみ みゆ)さん。地元青森で起業を思い描いている若者たちのコミュニティ「UNUN (うぬうぬ)」を主宰していますが、『らじにっち』に出演するなかでSNSだけでは不十分なことに気付きます。一方、三上さんの取り組みを聞きながら、番組側は幅広い層とSNSでつながっていくことを意識しはじめました・・・

 日曜ブックスのコーナーには、「ニッチなものをエンターメントにするのが得意な作家」として、額賀澪(ぬかが みお)さんがリモート出演しました。

審議委員名


委員長    磯 山 隆 幸(写真家)
坂 本   徹(NPO法人日本人財発掘育成協会理事長)
八木橋 俊 夫(陸奥新報社 常務取締役 営業局長)
川 嶋 大 史(つがる市観光物産協会 会長)
平 間 恵 美(NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事)
平 野 陽 児(東奥日報社 デジタル局次長)
上 村 鮎 子(十和田乗馬倶楽部 代表取締役)
粒 来 和 成(デーリー東北新聞社 編集局報道本部長)

※ 八木橋委員と粒来委員は意見書面提出での出席

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審議委員からの感想・意見

  • ゲストの三上未夢さんは、志の大きな行動力ある魅力的な26歳の女性。インターネットを活用しながら番組を視聴するのは新しい楽しみ方だ。
  • 三上さん、そふえの母さん、リスナーの声から各世代の本音がかいま見えた。「世代間の断絶」が浮かび上がり、社会問題の核心に迫る形になったのではないだろうか。
  • パーソナリティを務める夏目浩光さんと、作家・額賀澪さんとの関係性をもっと知りたかった。額賀さんについての情報を繰り返し説明したほうがよかったと思う。
  • 若者と年上の世代が融合することを感じた。84歳のそふえの母さんが元気に話す様子から勇気をもらえた。長い時間の座談会風になると、聞き流されないようにするための工夫が必要。
  • マスメディアとネットメディアの接点を作っていく中間の役割をする番組。夏目さんにしかできない、非常にチャレンジングな番組だと思う。
  • いろいろな世代の交流の場になると感じた、ワクワクする番組。
  • 番組テーマの「にっち」に共感できて楽しい。人を育てる番組になりそうだ。コーナーの掘り下げが浅いと消化不良になるが、期待のほうが大きい。
  • 夏目さんの声のトーンが番組を作っている。これからのラジオはインターネットと切り離せない。どのような形になるのか不安もあるが、長期的にみると期待が大きく最前線にある番組といえるかもしれない。