番組審議会

番組審議会とは

放送法に基づき、放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場として設置しています。
主な役割は、

・放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する、
・放送局に対して意見を述べる

ことなどとなっており、番組審議会が取りまとめた「答申」や「意見」は放送局がこれを尊重して必要な措置を講じます。
また具体的な番組の視聴・聴取も行われ、放送局はその議論や意見交換を次の番組作りに役立てています。
第641回番組審議会

青森放送では4月に第641回番組審議会を開催し、テレビ番組『第52回 青森県手踊名人決定戦』(3月4日放送)について審議しました。
また、放送法第5条に基づいて定めている「青森放送番組基準」の一部変更を2023年4月1日に施行、並びにホームページに掲載し公表したことを報告しました。今回の変更にあたっては同法第6条第3項に基づき、昨年11月第637回番組審議会に諮問し、「妥当である」との答申を得ていました。



【番組内容】

青森の郷土芸能「津軽手踊り」と「南部手踊り」。その頂点が決まる「青森県手踊名人決定戦」は今年で52回を数える歴史ある大会で、3年ぶりの有観客開催となった。青森県内だけでなく、岩手や東京からも青森の「手踊り」に憧れ、出場した踊り手も!「華麗な舞い」の競演と、見事栄冠を勝ち取った受賞者たちの喜びを紹介。

※<子どもの部> ...予選を勝ち抜いた中学生以下の8名が出場。
※<個人踊りの部>...12名の予選通過者が手踊名人位を競い合う。
※<組踊りの部> ...4組出場。数人の踊り手が息を合わせ、一糸乱れぬ手踊りで競う。






審議委員名


委員長    磯 山 隆 幸(写真家)
坂 本   徹(NPO法人日本人財発掘育成協会理事長)
八木橋 俊 夫(陸奥新報社 常務取締役 営業局長)
川 嶋 大 史(つがる市観光物産協会 会長)
平 間 恵 美(NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事)
平 野 陽 児(東奥日報社 デジタル局次長)
上 村 鮎 子(十和田乗馬倶楽部 代表取締役)
粒 来 和 成(デーリー東北新聞社 編集局報道本部長)

※ 川嶋委員は欠席   
 
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審議委員からの感想・意見

  • レベルが高く、非常に盛り上がった大会。師匠や仲間、家族への思いを背負っての本選出場であり、白熱した戦いだった。
  • 子どもの部の優勝者は表情もすばらしく、大人顔負けのうまさだった。組踊りでは、一人一人の表情のアップも見たかった。
  • ナレーションのバランスもよく、番組として楽しめた。青森の文化として今後も多くの人たちに「手踊り」を知ってほしい。
  • 伝統芸能を伝え、支えていくのが地元放送局の役目であり、役割だと感じた。ビデオメッセージの作りが非常によく、撮り方に個性も出ていて楽しめた。
  • スポーツ競技的な要素を含みつつ、見る者の感情や思考を豊かにする役割がある番組。青森県人の魂に響くことを実感した。
  • コンパクトにまとまっていながら、じっくり視聴できる編集力がすごい。場面転換の音処理や画がわりに少し余韻を残すと、より流れがよくなる。
  • 出場者への補足的な取材が加われば、さらに番組の厚みが増すと思う。
  • 「会場の人が笑顔になれるように頑張る」と話した子どもに感心した。出場者の手踊りに対する思いが伝わり、その思いを大事にしてほしいと感じた。
  • どういう審査基準なのか知りたくなった。テロップなどでポイントを示せば、名人を目指す子どもたちのためになるのではないか。
  • 文化が文化をよび、名人が名人をよぶ。52年の歴史がすごい。食い入るように見た。あっという間の濃密な90分だった。