
番組審議会とは
審議委員名
| 委員長 | 坂 本 徹 ( 北里大学 獣医学部 教職課程 教授 ) |
| 副委員長 | 平 間 恵 美 ( NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事 ) |
| 川 嶋 大 史 ( つがる市観光物産協会 会長 ) | |
| 上 村 鮎 子 ( 十和田乗馬倶楽部 代表取締役社長 ) | |
| 平 野 陽 児 ( 東奥日報社 執行役員 デジタル局長 ) | |
| 成 田 幸 男 ( 陸奥新報社 代表取締役社長 ) | |
| 粒 来 和 成 ( デーリー東北新聞社 青森支社長 ) | |




青森放送では、12月8日に 第668回番組審議会を開催し、下記議題番組を審議しました。
ラジオ番組( 5月25日(日)11:05 ~ 12:00 放送 )
『 あなたと見た風景
~ 目の見えない初江さんと時のうつろい ~ 』
【番組内容】
全盲の内田初江さんがラジオ番組『RAB 耳の新聞』を引退したのは7年前、78歳のとき。 記憶力が落ち、視覚に頼らずに番組を構成することが難しくなり、みずから身を引きました。 引退後は、夫で同じく視覚障がい者の利男さんと助け合いながら、晴眼者と変わらない日常生活を続けてきました。
長年、利男さんが家庭の様子を録音テープに記録してきたように、初江さんは風景の一コマを31文字の短歌に詠んできました。2行の点字に指先を触れると、そのときの記憶がよみがえります。紙に打つと修正が出来ない点字は思いつくままの散文が書きにくいため、短歌のほうが気軽で、スナップ写真の代わりにもなります。
初江さんは冬が苦手だといいます。音が雪に吸収されるため周りの様子を感じにくくなり、気持ちが落ち込むからです。そんな2022年の冬、利男さんが体調を崩して入院します。心配していた娘の陽子さんが大阪から駆けつけますが、目の見えない初江さんは夫の身体の変化に気付いていませんでした・・・。
初江さんを取材してきた番組『あなたと見た風景』はシリーズ3作目となりました。85歳となった今、独りで暮らす彼女はもう昔のことや思い出にはこだわらないといい、日々充実した生活を送っています。一方で、10歳まで目が見えていた彼女の記憶のなかに、今も消えない風景はあるのでしょうか。初江さんの日常に寄り添いながら、マイクを通して紐解いていきたいと考えました。
2025年日本民間放送連盟賞 ラジオ教養番組部門 優秀賞 受賞作品
審議委員からの感想・意見
過去の番組審議会