来年以降「決まっていない」戦後まもなくから続く花火大会の中止に地元の反応は? “特別メニュー”の飲食店や“花火が見える”宿でも… 青森県青森市浅虫

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青森 2025.06.04 19:47

青森ねぶた祭の開幕に先駆けて開かれる「浅虫温泉花火大会」が中止です。
去年の来場者数の落ち込みと費用の高騰が要因で、地元からは「残念」という声が聞かれました。

★青森放送 菅原厚キャスター
「ここ浅虫にとって長年親しまれてきたのが夏の花火大会。しかしことしは浅虫の海に打ち上がられるはずの花火がみられません」

ことしの浅虫温泉花火大会の中止は、浅虫温泉観光協会のホームページで発表されました。

中止の理由について実行委員会は、去年の来場者数が落ち込んで有料観覧席などの収入が伸び悩んだ上に、花火の費用の高騰などで観光協会の財務状態が圧迫されていることを挙げています。
浅虫温泉花火大会は青森ねぶた祭の前夜祭的な位置づけとして、戦後まもない1947年に始まり、去年までに74回開催されてきた夏の風物詩です。

花火大会を待ちわびていたという人は…。

★中学生
「友達と来ようと約束していたから、中止になったと初めて聞いてちょっと悲しいです」

人出について変化を感じていたという人も…。

★地元の人
「昔は花火といえば浅虫だったけれども、いまではどこでも弘前でも五所川原でも花火はあるから、ここにはあまり来ないです」

花火の日に特別メニューを提供していた地元の飲食店は…。

★浅虫コリドー 高谷麻奈美さん
「花火大会のためにテイクアウトメニューを考えたりしていたので、とても残念です」

毎年、花火の時期には予約でいっぱいになるという宿泊施設は…。

★ホテル秋田屋 佐々木幸一支配人
「長い歴史のある花火大会なので今回の決定はちょっと残念ではありますが」
「別なイベントで浅虫にお越しいただけるお客さまに楽しんでいただけるように努めてまいります」

大会の実行委員会はRABの取材に対し「来年以降についてはまだ決まっておらず今後検討する」とコメントしています。