【自転車】取材中に“1人も”一時停止せず…知っている?来春から始まる「青切符」 自分の身を守るためにルールを守ろう

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青森 2025.05.16 20:07

「1550ニュースレーダーWith」と連動して視聴者の皆さんと1つのテーマについて考えます。
今回は来年4月から青切符が導入される自転車の交通違反です。


Withが行ったアンケートでは、自転車の交通違反に対して、来年の4月から「青切符」が導入されることを知っていると答えた人は84%で、16%が知らないと答えていました。
ニュースレーダーでは自転車を利用する人の意識や警察の取り組みを取材しました。

今月1日、つがる市の中学校で県警察本部などが自転車の安全教室を開きました。
一時停止の標識がある交差点を自転車が止まらずに走ると…

スタントマンが再現したのはスマートフォンの「ながら運転」や、傘差し運転などが引き起こした自転車事故です。
これらは悲惨な事故につながりかねません。



★県警察本部交通企画課 永澤慎治次長
「県内でも自転車乗車中の事故は増加傾向にありまして、これまでも指導警告などをしているのですが…」

県警察本部によりますと、去年県内で発生した自転車事故は223件で2人が死亡、負傷者は222人に上っています。
そのうちの7割で自転車側にも交通違反が確認されました。

こうした中、来年4月から自転車には車などと同じように反則金の納付を通告する「青切符」が導入されることになりました。
16歳以上が対象で「ながら運転」や信号無視など113の違反行為に適用されることになり、それぞれの反則金額の案が示されました。


適用までおよそ一年。
自転車の違反はどれくらいあるのか青森市内で取材しました。

★青森放送 葛西将央記者
「自転車の女性が止まることなく一時停止の交差点を通行しました」

一時停止の標識がある交差点では止まらずに通行していく自転車の利用者が、あとを絶ちませんでした。


自転車は軽車両、踏切でも一時停止する必要がありますが…
取材したおよそ40分間で25台が踏切を通過しましたが、一時停止をした人は1人もいませんでした。

これらの一時不停止は来年4月から反則金5,000円となります。
このほかにも…

★青森放送 葛西将央記者
「自転車が併走して走行しています」



自転車の併走運転は反則金3,000円です。
イヤホンを付けて周囲の音が聞こえていない状態での運転は反則金5,000円です。
最も高い反則金1万2,000円が課せられる、スマートフォンのながら運転をする人も見られました。
少しでも違反者を少なくするため、警察も取締りに日頃から取り組んでいます。

★警察官
「携帯電話を見ていると目線が下に行ってしまって目の前の状況が分からなくなってしまいますので」
「携帯電話やめてね」
「すみません止まってもらっていいですか 自転車並列で走っているので一列で走るようにお願いします」



この日の取締りで確認された違反の警告件数は、わずか1時間で携帯電話の画像注視が1件、並んで走る「並進」が6件でした。
さらに取材中に目立ったのが…

★青森放送 葛西将央記者
「こちらの女性ですがヘルメットは着用していません」

努力義務となったヘルメットを着用する人はほぼ見られませんでした。
着用しない理由を聞いてみると…。

★自転車の利用者
「いままでつけていないヘルメット2個あるんだけどつけていない まだいいかなと安心してルーズにしていました」

まだまだ低い安全意識。
県警察本部によりますと、去年の自転車事故の死傷者数224人のうち、185人がヘルメットを着用していなかったということです。



★県警察本部交通企画課 永澤慎治次長
「自転車事故はどうしても頭部への負傷で亡くなる方が多い状況にありますので、自分の身を守るものでございますので、ぜひとも着用して自転車に乗っていただきたいと思います」
「反則金制度がはじまるからルールを守る認識ではなくて、いままで同様に自転車も車の仲間でございますので、交通ルールを守るというところが求められていくところを捉えまして、しっかりと交通ルールの順守をしていただきたいと考えています」

「青切符」での取締りが始まる前に、今のうちから自転車の乗り方を見直すことが大切です。