【紛糾】入札中止の“下北統合高校”で「むつ工改修案」も検討と県教委が明かす 保護者は反発「白紙撤回」求める声も 青森県むつ市

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青森 2025.05.19 20:17

下北地区の統合高校について、県教育委員会は開校後も既存の校舎を改修して使う案も検討していると明らかにしました。
保護者たちからは「白紙撤回」などを求める声が相次ぎました。

★県教育委員会学校施設課 福士浩司課長
「新たな改築計画の検討、これに加えまして既存校舎のリニューアル改修を軸とした施設整備も視野に入れながら」

県教育委員会は新しい統合高校について、きのう保護者や関係者向けにむつ市で説明会を開きました。
このなかで、新校舎を建設せず、既存の校舎を改修して使い続ける案も検討の対象に含まれていると明らかにしました。
統合されるのは、むつ市の大湊高校とむつ工業高校です。
ただ、新校舎の整備工事は技術者の確保が難しいことなどを理由に、ことし3月入札が中止になりました。
再来年度の統合に間に合わないため、県教育委員会がむつ工業高校の校舎を活用して開校するとしていました。

★県教育委員会高等学校教育改革推進室 佐藤広洋室長
「確実に子どもたちの教育課程をやっていける手段の1つとして改修があるのではということで」

説明会では中学生の保護者などから、統合の白紙撤回を求める声が挙がっていました。

★中学生の保護者の意見
「とりあえず令和9年度(再来年度)に間に合うように始めるということなんですけども、それをやってしまうとそれがそのまま学校の形になるだろうなと思います」
「白紙にいったん戻すのがいいと思います」
「本来はいったん仕切り直してやらなきゃいけないのではないのかなと思っています」

きょうは統合校の名前や特色などについて話し合う開設準備委員会が開かれ、委員が「スケジュールにこだわらず校舎の問題を早く決着していただきたい」と県教育委員会に意見していました。
県教育委員会は校舎の整備方針を決める時期については明らかにしていません。