「バランスをいかにとっていくか」森林整備などでクマの“管理強化ゾーン”も 青森県の管理計画案は8月に示す方針
県内に生息するツキノワグマの管理計画について検討する委員会が青森市で開かれ、県は計画案を8月下旬に示すと説明しました。
特定鳥獣保護・管理計画はクマなどの保護や管理目標を都道府県ごとに設定します。
青森県はクマについて東北で唯一策定されていません。
クマ管理計画の策定に向け県庁で会議が開かれ、県は委員の意見を踏まえて8月下旬ごろに計画案を示すと説明しました。
県の骨子案では4つの地域に分けて人とクマのすみ分けを図り、このうち里山に区分される「緩衝地域」のなかに、森林の整備などによって見通しを良くするなど「管理強化ゾーン」を設けるとしています。
★県自然保護課 櫻田定博課長
「ツキノワグマの場合は保護をしながら管理をしていくという難しさがあります。あまりにも狩猟しすぎてしまうと絶滅の可能性もある種でございますので、そのバランスをいかにとっていくか、これが極めて重要になっていくと思います」
一方、ニホンジカについては捕獲数が昨年度の速報値で210件と、5年間で5倍近く増加し、狩猟による捕獲を促進するとしています。