「本当に大変な年だ」“半成貝”なのに大きさが… 春の実態調査開始で改めて明らかになった陸奥湾ホタテの“成育遅れ”
陸奥湾ホタテの生育状況を調べる春の実態調査が始まりました。
出荷基準の大きさに満たない貝も多く生育の遅れは水揚げにも影響を与えています。
青森市の後潟漁協では半成貝の水揚げが、いつもの年より1か月以上遅れて今月10日に始まったばかりです。
★青森放送 菅原厚キャスター
「水揚げが遅れていた陸奥湾ホタテですが、その実態を探る調査がこれから行われます。きょう水揚げされたばかりのこちらのホタテどんな状況なんでしょうか」
調査は湾内10の漁協と県などが4日間かけて、去年生まれた「半成貝」の大きさなどを調べます。
後潟漁協では沖合2か所に沈めていた養殖カゴを調べました。
その結果、10月下旬に分散作業をして生きていた貝はわずか1割だったのに対し、11月中旬に沈めたカゴの生存率は4割と開きがみられました。
一方、貝の大きさは出荷基準の6センチに満たない貝も多く成育に遅れがありました。
去年。夏の高水温が長引いたこととエサとなるプランクトンの不足が影響しているとみられています。
★後潟漁協 山口隆治組合長
「水揚げスタートが去年は4月だったがことしは5月になっても」
「(1連に)30枚生きているかどうか 本当に大変な年だ」
詳しい調査結果は7月上旬に公表されます。