「仮想通貨で稼げる」アプリ上では利益が出ているように…違約金発生すると振り込みを要求され50歳代男性が850万円被害
八戸警察署によりますと、去年秋頃、青森県内に居住する50歳代の男性がYouTubeを閲覧していたところ「投資に興味がある方向け」という広告が表示されたためタップしたところ「アルファ投資家クラブA23」というLINEグループに招待されました。
ことし5月頃、そのグループ内で「仮想通貨で稼げる。」などと話題になり、男性は暗号資産取引所のサポート担当を名乗るLINEアカウント「海野湊翔」を紹介されました。
その後、男性は海野からLINEメッセージで原油の先物取引を勧められ、指定されたAPMというアプリをインストールし、アプリ内において取引口座を開設しました。
男性は海野から「運用資金をこちらが指定する口座に振り込んでもらえれば、取引ができます。」などと投資を持ちかけられたため、海野が指定する大手金融機関の個人名義口座に現金を振り込んだところ、アプリ内で振り込んだ現金がUSドルに変換され、USドルで暗号資産を売買することにより、利益が出ているように表示されました。
さらに男性は海野から「追加でお金を振り込んで貰えなければ違約金が発生する」などと現金振込を要求されたことから、5月16日から6月6日までの間6回にわたり、青森県内の金融機関のATMを利用して、その都度指定された大手金融機関の個人名義の5口座に現金合計850万円を振り込みました。
しかし、男性がアプリ内口座から出金をしようとしたところ、海野からさらに金を要求されたため、被害に気が付いたということです。
警察は「必ず儲かる」と話し、投資を勧める場合は詐欺の可能性があるとして注意を呼びかけています。