LINE使い警察官名乗る男か口座開設を指示…犯罪に関与してない“証明”に現金要求 女性が400万円被害 青森県
弘前警察署によりますと、県内に住む50歳代の女性は去年11月4日ごろ、自宅の固定電話に総務省電波管理審議会のアダチタダシを名乗る男から電話がありました。
電話でアダチは
・あなたの名義で携帯電話が不正に契約されている
と話しました。警視庁のキムラユウジを名乗る男からも電話があり、女性は
・特殊詐欺グループがあなた名義の通帳を持っていた
・あなたが犯罪に関与していないことを証明するため口座のお金を振り込んでほしい
と言われました。
そのあと女性はLINE通話の画面共有機能でキムラと通話しながら警察手帳を示された、指示を受けて暗号資産取引所「オーケーコインジャパン」に女性名義の口座を開設しました。
口座開設後に同じLINEアカウントで警視庁のニカイドウを名乗る男に通話相手が代わりました。
女性は口座残高を聞かれた上、ニカイドウの指示で11月21日から11月27日までの間に4回にわたって女性の預金口座からインターネットバンキングでオーケーコインジャパンの口座に現金あわせて400万円を送金しました。
女性はアダチたちと連絡がつかなくなったころ、オーケーコインジャパンの口座に送金した400万円が無くなっていることに気づきました。
警察は捜査でLINEを使用することはなく、犯罪の共犯者の可能性をほのめかし金銭を要求するのは詐欺だとして注意を呼びかけています。