8日と9日は平野部でも“霜”か…最も低温に弱い「開花期」の被害に注意 青森県が臨時農業生産情報を発表

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青森 2025.05.07 12:48

青森県「農林水産力」強化本部は7日、臨時農業生産情報(降霜に対する技術対策)を発表しました。

青森地方気象台によると、県内では5月8日の朝は冷え込み平野部でも霜の降りるおそれがあり、9日も降霜に対する注意が必要ということです。
この時期の農作物は降霜等の影響を受けやすく、特にりんご等果樹の開花期は最も低温に弱い時期となることから、被害の未然防止と軽減に努めるよう呼びかけています。


1 水稲
(1)ハウス育苗では、保温資材で被覆するか暖房器具で加温する。
(2)トンネル育苗では、保温資材で二重被覆するか育苗箱の肩の高さまで湛水する(排水良好な苗代に限る)。
(3)霜害を受けた場合は、速やかに苗に散水し、被害の軽減に努める。

2 野菜・花き
(1)ハウス栽培では、保温資材で被覆するか暖房器具で加温する。
(2)トンネル栽培では、保温資材で二重被覆する。
(3)露地栽培の場合は、べたがけ資材で被覆する。
(4)被害を受けても回復の見込みがある場合は、早急に葉面散布剤などの散布により、回復に努める。また、苗の定植は、天候の回復を待って行う。
(5)降霜日は、早朝が低温であっても、日中は晴天によりハウス内やトンネル等被覆資材下の温度が急上昇することがあるため、適切に換気を行う。

3 りんご等果樹
(1)防霜ファンが設置されている園地では、ファンの始動温度を2℃に設定し、著しく低温になったときは、燃焼法を併用する。
(2)燃焼法では、気温が0℃になったら燃焼資材に点火する。
(3)ぶどうの無加温ハウスでは、石油ストーブ等で加温する。
(4)結実量を確保するために人工授粉を丁寧に行う。