「生産者の希望につながる」大雪で過去最大の被害を受けた青森りんご “自然災害特例”適用で1本単位での植え替えや未収益の期間も支援

この記事をシェア

  • LINE
青森 2025.05.16 19:47

大雪で過去最も大きな被害を受けたりんご農家などに対する、国の支援策が発表されました。
自然災害特例が適用され、県の要望に応じ、1本単位での植え替えや未収益の期間も支援します。

これは宮下知事が緊急で会見を開き発表しました。
大雪による県内の農業被害は19市町村で、過去最大の214億円に上り、9割以上がりんごの被害でした。

きょう国が発表した支援策は、小規模な農家も考慮してほしいという県の要望に応じ、同じ品種や1本単位での植え替えに対して10アールあたり17万円を支援します。

高密植など新しい栽培への転換に対しては73万円。
植え替えで収益が出ない4年分の支援として10アール・22万円も補助します。
この自然災害特例の支援は来年度以降も適用されるとしています。

また、病害対策として枝の撤去や薬剤散布、苗木の供給についても支援するとしています。
仮に甚大な被害を受けた園地651ヘクタールにこれらを適用した場合29億円の支援となると県は試算しています。
さらに被害を受けた農業用ハウスにも、新たに2分の1の補助を行うということです。

★宮下知事
「(要望から)2か月経たずして実現していただいたことについてはスピード感をもって対応していただいた」
「現場目線あるいは生産者に寄りそった対応にも感謝申し上げたい」
「ひじょうに生産者のみなさんにとって希望につながると思う」

国は今後、各地区ごとに説明会を開き内容を周知するとしています。