「りんご作り以外は出来ないから…」豪雪で幹が割れ枝が折れた“りんご” 作業遅れ収量減の予想でも前を向く農家は

この記事をシェア

  • LINE
青森 2025.05.12 20:00

豪雪に見舞われた青森市浪岡のりんご園は幹割れや枝折れ被害がいたるところで見られ、まだせん定作業が行われていました。

★りんご農家 石村一男さん
「(作業は)せん定 大幅に遅れている(いつもの年は)もう今頃この作業はしていないんだ」

50年以上にわたってりんご作りをしてきた石村一男さんです。
いつもの年であれば3月いっぱいで終わっているせん定作業は、花が咲き始めた今も行われていました。

★りんご農家 石村一男さん
「雪でガバッと割れてしまったのさ」

およそ4割の木が雪の被害にあい、補強や片づけなどに追われているため作業が遅れています。
幹割れや枝折れの木がいたるところで見られます。
枝が完全に折れてしまわないように支柱で支えるなどの処置をしていますが…。

★作業手伝い 成田勉さん
「支柱で(枝を)上げるだけあげるけど(幹と枝が元のように)くっつくことはないだろう」

中には伐採してしまった木もありました。

★りんご農家 石村一男さん
「りんご農家はみんなこんな感じだ ここだけではない」
「初めてだ こういう経験をするのは」

別のりんご園では、せん定で切り落とした枝の片付け作業が行われていました。
こちらの園地でも幹割れなど3割ほどが雪の被害を受けたと言います。

★りんご農家 齋藤慶子さん
「ここの木1本で(りんご)5箱採れるのが、2箱とかそういうのだから ちょっと(収穫時期が)心配だよね」

収穫できるりんごの量はことしは減りそうです。
それでも農家の齋藤さんは…。

★りんご農家 齋藤慶子さん
「りんごが好きだから りんご作り以外は出来ないから」
「がんばります がんばっています」