警察を名乗り「あなたの口座が詐欺に使われている」“優先調査”費用を要求され…40歳代女性が624万円被害

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青森 2025.06.11 18:34

十和田警察署によりますと、ことし5月16日、青森県内に居住する40歳代の女性のスマートフォンに「2時間以内にあなたのスマートフォンが使えなくなります。」という音声ガイダンスによる電話があり、音声指示に従い電話番号をタップすると男が対応し

・あなた名義のスマートフォンが契約され、悪用されている。

などと言われました。
その後、「福岡県警刑事第二課バンドウユタカ」と名乗る男に電話が代わり、「福岡県に来られなければ、電話で調書を作成する。」などと言われました。
また、運転免許証を撮影した画像を送るよう指示されたため、女性はショートメッセージで送信しました。
そして5月19日に、再びバンドウから女性のスマートフォンに電話があり

・あなた名義の口座が特殊詐欺に使われていて,被害額は1億3,400万円にもなる。
・あなたが無関係であることを証明するためには、「優先調査」というものがあるので、検察官と話してもらいたい。

と言われ、「検察官のオキタ」と名乗る男に代わった後、オキタから

・「優先調査」は病気や精神疾患がある人にしか適用できないが、被害額の4%のお金を納めれば、優先調査として調査する。

などと言われ、5月23日及び27日の3回にわたり、青森県内の金融機関やドラッグストア敷地内に設置のATMからオキタに指定された大手金融機関の個人名義口座に合計624万円を振り込みました。
しかし、相手から一向に連絡がなかったことから、スマートフォンで男の名前などを調べてみたところ同様の詐欺被害の記事があり、詐欺の被害に気付いたということです。

警察は警察官が、現金の振込を指示することや金品の要求をすることは絶対にないと注意を呼びかけています。