価格高騰で『ウニ離れ』が懸念!?値上がりの原因は観光客の需要か…恒例の「ウニ祭り」に向けて産地では工夫も 青森県佐井村

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青森 2025.06.06 19:48

佐井村特産のウニの値段が高騰しています。
去年より3割ほど値上がりするなか、「ウニ離れ」を避けようと地元では工夫が続けられています。

★店員
「お待たせしましたどうぞ」

佐井村の津軽海峡文化館アルサスの中にある「食事処まんじゅうや」のウニ丼です。
村のウニをたっぷり使ったぜいたくな一品ですが…。

★食事処 まんじゅうや 川越加代子さん
「年々ウニの単価が上がっていまして上げないと経営がたいへんなのかなというのはありまして上げました」

去年3,000円から3,500円に値上げしました。
佐井村漁協のウニの卸値は去年むき身で、1キロあたりおよそ1万4,000円でしたが、ことしはおよそ1万8,000円と、去年よりも2割から3割ほど高くなっています。

★漁師
「大きさもそんな悪くない」
「値段はいいのー」

県漁連によりますと、国内や海外から来る観光客の需要が増え、高値が付いた可能性があるということです。
佐井村漁協の坂井組合長は、価格高騰による「ウニ離れ」を心配しています。

★佐井村漁協 坂井幸人組合長
「ことしは身入りもいいし、色もいいということで、高値が続いているみたいです」
「いいことはいいんですけど、あまりに高くなると一般の人たちの口に入ることが少なくなっていくと、消費者がウニから離れる それが怖いですね」

お店では買い求めやすいよう、ひとまわり小さいウニ丼の提供を始めました。

★食事処 まんじゅうや 川越加代子さん
「佐井村のウニを皆さんに知ってもらう、それが1番の願いですかね。おいしいウニを届けさせたいと思いまして、頑張っています」

今月21日には恒例のウニ祭りが開催されます。
ことしは初めて青森市でも開催されますが、ウニ丼の値段はみそ汁付きで去年と同じ2,000円に据え置きました。
特産の味覚を楽しんでもらうため、値上げをせず、それぞれ1,000食と500食限定で提供するということです。