「一歩踏み出して…」自宅は“ねぶた”だらけ…世界に誇る「青森ねぶた」に熱中する小学2年生の初挑戦に密着!
こどもの日のきょうは県内でがんばる元気な子どもを紹介します。
ねぶた師をめざす、ねぶたが大好きな青森市の小学2年生の初挑戦を見つめました。
ずらりと並ぶ自作のねぶた絵。
描いたのは青森市の小学2年生斎藤理央くん7歳です。
理央くんは大のねぶた好き。
「おにが出てくるねぶたがだいすきになったよ」
去年、小学校の文集にはこんな詩も載せました。
きっかけは2歳のときでした。
第7代ねぶた名人・竹浪比呂央さんが制作した「紀朝雄の一首千方を誅す」。
この年のねぶた大賞・最優秀制作者賞に輝いた作品でねぶたのとりこになりました。
祭りにはハネトとして参加したり、沿道からもねぶたを観察するように見続けてきました。
母の日のプレゼントには…。
★斎藤理央くん
「風神雷神」
保育園の運動会でもねぶたを描いた旗を振りました。
★斎藤理央くん
「曲がっているところが難しい」
理央くんのねぶた絵にはこだわりがあります。
★斎藤理央くん
「まゆげ描かないとねぶたの迫力がでない」
5歳のとき、ねぶた師・北村春一さんに教えてもらいながら、ミニねぶたの面を制作しました。
★斎藤理央くん
「難しかったし楽しかった」
★父・斎藤雅巳さん
「本人が好きなもの見つかってすごく嬉しいですね」
★母・徳子さん
「(Qねぶたに熱中する理央くんについて)すごいなと思っています 話するのが得意じゃないですけどもそれで自分を表現しているんだろうなと思いますし」
この日、北村春一さんの小屋へやってきた理央くん。
★ねぶた師 北村春一さん
「ここ貼ってもらいます 見えるところ」
北村さんのはからいで、大型ねぶたの紙貼りに初挑戦することになりました。
見送りの目立つ部分です。
これまでも紙貼り体験をしていた理央くん、歯ブラシを使って接着剤を塗る手つきは慣れた様子です。
しかし…。
★「こう?」「こうやっていけばいいの?」「切れない」
カッターで余分な紙を切る作業は初めてです。
★「難しい難しい」
カッターの扱いにも徐々に慣れ次々と紙を貼っていきます。
★北村さんと理央くん
「上手 大人が貼ったのと同じ」
「すごいじゃんどうだった?」
「楽しかった」
「難しくなかった?」
「ちょっとだけ難しかった」
★父・雅巳さん
「一歩踏み出すのがなかなか苦手なので、紙貼りできるかなと思いながらでもやらせたいなと思って、いざやってくれたので本当に苦手なところ一歩踏み出してやれていたのがすごく嬉しい 頑張ったなと思いました」
熱心な理央くんに北村さんも顔がほころびます。
★ねぶた師 北村春一さん
「少しでも制作に興味を持ってきてまず触れるというのがすごくうれしいことだなと」
そんな理央くんの将来の夢は、もちろん…。
★斎藤理央くん
「ねぶた師かな」
★北村さんと理央くん
「ねぶた師になりたいの?すごいですね 頼もしいですね」
世界に誇る青森ねぶた祭の未来を担う期待の星。
新しい経験をした理央くんにとって、ことしは特別な夏になりそうです。