「百日咳」の報告が増加!中南と三八管内で多数 基本的な感染対策の徹底を呼びかけ 5月19日から25日までの青森県感染症発生動向

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青森 2025.05.29 10:55

青森県は29日、5月19日から25日までの感染症発生動向を発表しました。

水痘については、東津軽・青森市保健所管内、三戸・八戸市保健所管内、上北保健所管内で警報が継続しています。

伝染性紅斑については、三戸・八戸市保健所管内及び西北保健所管内で警報が継続しています。

百日咳については、東津軽・青森市保健所管内を除く5保健所管内で患者が報告されていて、特に中南保健所管内と三戸・八戸市保健所管内の報告数が多くなっています。
県全体では前の週より7人増えて38人の発生が報告されています。
中南保健所管内では前の週より4人少ない11人、三戸・八戸市保健所管内では前の週より8人多い22人の発生が報告されています。
県は手洗い等の基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。


厚生労働省によりますと、百日咳は百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 けいがいほっさ)を特徴とする急性の気道感染症です。
百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。
母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)とされています。

青森県内では、去年から百日咳の発生報告数が増加しています。
有効な予防法として予防接種があり、去年4月から5種混合ワクチン(ポリオ、百日咳、破傷風、ヒトインフルエンザ菌感染症、ジフテリア)が用いられています。
定期接種は生後2か月から開始されます。
接種対象者の子どもがいる家庭では、かかりつけ医へ相談の上、決められた年齢(月齢)と接触間隔を守って予防接種を受けるよう呼びかけています。