「とても安心しています」バス停にもクマが出没するなか“遭遇リスク”低減へ…バス乗り場を増設“忌避剤”も設置するなど対応さまざま 青森県青森市

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青森 2025.06.09 20:36

クマの目撃が相次ぐ青森市の大学では、大学前のバス停に加え、建物の近くの降車専用の「大学正面入口前」でもバスに乗車できるようになりました。
学生たちとクマの遭遇を避ける狙いです。

「ツキノワグマ出没警報」が発令されている県内。先月31日時点の目撃件数は163件と、去年の同じ時期に比べ24件増えています。
青森市合子沢の青森公立大学では、先月から敷地内でクマの目撃が相次いでいます。
初めに目撃されたのは「国際交流ハウス」の西側でした。
今月4日には、キャンパス西側の体育館近くで目撃。
そして今月6日には、青森公立大学バス停まえで目撃されました。
いずれも体長およそ1メートル、人への被害はありませんでした。

★青森放送 木下玲斗 記者
「大学入り口近くのバス停は、これまで降車専用だったのですが、相次ぐクマの目撃を受け、きょうからバスに乗ることが出来るようになりました」

バス停までの区間で目撃が相次いでいることから、大学はきょうから、これまで降車専用だった建物すぐ近くにある「大学正面入口前」でも乗車できるようにしました。

★青森公立大学 西岡隆 さん
「少しでも屋外を歩く距離を短縮すること、大学の建物の近くにするということで、クマとの接触リスクを低減する」

大学生は…。

★青森公立大学 3年生
「距離が近いところで(バスに)乗れるのでとても安心しています」
「ここで並んで待てるのはいいですよね。実際にバス停の方で(クマが)出たとかあるので」

対策は他にも。

★青森公立大学 西岡隆 さん
「こちらにございます、ペットボトルのようなものなのですが、こちらの中にクマが嫌うにおいがする液体が入ったペットボトルを吊るし、こちらを約10メートル間隔で20本程設置しました」

敷地内の木に、クマが嫌うにおいを発する忌避剤を設置するなど、安全確保に取り組んでいます。