【コメ】「減産と価格転嫁は避けられなくなる」価格高騰が酒造りにも影響か?作付けが4分の1以下に…業界全体への影響懸念
コメの価格高騰が酒造りにも影響を与えそうです。
主食用米の価格が上がったことで、農家が酒米から作付けを切り替える動きが一部でみられることから、酒米不足による酒造りへの影響が懸念されています。
去年から続くコメの価格高騰は、ことしのコメづくりにも影響を与えています。
去年産の県産米「まっしぐら」の相対取引価格は3万602円と、前の年の2倍にまで高騰しています。
主食用米の高騰を受け、県内でも酒米の原料となる加工用米から、価格が高い主食用米へ切り替える動きが一部で見られるということです。
県米穀集荷協同組合によりますと、契約の時点では酒米を含む加工用米のことしの作付けは3000俵未満と、去年の1万4000俵と比べると4分の1以下にまで減る見通しだということです。
その分が主食用米に回っているとみられています。
県内のある酒造会社はRABの取材に対し「酒米を確保できるか見通しが立てられず、このままでは減産と価格転嫁は避けられなくなる」と話しています。
酒米の不足は酒の価格高騰にもつながるため、酒造業界全体への影響が懸念されます。