「生まれたときからありました」大雪で倒壊した“最古の屯所”が取り壊しへ 損傷がひどく改修は「難しい」 青森県黒石市
今シーズンの大雪による歴史的建造物の被害です。
雪の重みで一部が倒壊した黒石市・最古の消防屯所が取り壊す方針となったことがわかりました。
★青森放送 板橋優磨キャスター
「黒石市元町に来ました。ここですね、規制線が貼られています。外側から見る限りはわからないですが、中では天井や屋根が崩落しているということです」
大正9年に建てられた元町火の見やぐら館は、現役の消防屯所ながら黒石市内最古の火の見やぐらのある建物で、観光スポットとしても親しまれてきました。
しかし、この冬の大雪により屋根が崩落し、中心のはりが大きく破損。
柱、はり、壁が歪んだり傾いて非常に危険な状態となっています。
建築士による現地確認の報告を受けた市は取り壊す方針を示しました。
隣接する住民の方の許可を得て、屯所の後方を撮影させてもらいました。
★板橋優磨キャスター
「後ろから見るとかなり傾いていますね」
★近隣住民
「自分の家の庭に行くにも気をつけながら毎日」
★板橋優磨キャスター
「風情ある建物が建ち並ぶ黒石市 ひとつの歴史ある建造物が失われることに対して、市民はどう感じているのでしょうか」
★黒石市民
「わたし生まれたときから(ありました)小学校の時からずっと見てきたので」
「さみしいですね 昔ながらの建物って やっぱり黒石にとっては大事なものだと自分ではそう思っているから、残念だなやっぱり」
4月に行われた意見交換会では、地域のシンボルでもあるやぐら部分を保存して欲しいとの声があがっていました。
市側も保存の方向で専門家と検討を重ねてきましたが、損傷がひどく改修が難しいため、きのうの地域住民への説明会で解体方針を告げました。
解体後の建て替えなどについては未定だということです。