米空母着陸訓練の予備基地に三沢など 青森県が“多大な騒音被害”与えるとして訓練を行わないよう申し入れ

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青森 2025.05.16 15:40

防衛省は16日、米海軍の空母ジョージ・ワシントン艦載機が5月19日から31日に硫黄島(東京都)で着陸訓練を行い、その予備基地として三沢飛行場など4か所が選ばれたと発表しました。
天候又は不測の事態で硫黄島で訓練が実施できない場合、19日から31日に三沢飛行場などで訓練を行う可能性があるということです。
訓練には空母ジョージ・ワシントン艦載固定翼機全機種が参加します。
三沢以外の予備基地は横田(東京都)、厚木(神奈川県)、岩国(山口県)です。
予備基地で行う場合の訓練時間は午前11時~翌午前3時となっています。

防衛省の発表を受けて青森県は周辺住民に騒音被害を与えるとして、三沢飛行場で着陸訓練を行わないよう、第35戦闘航空団司令官兼米軍三沢基地司令官、海軍三沢航空基地隊司令、外務大臣、防衛大臣、東北防衛局長に対し申し入れたと発表しました。
以下、申し入れの全文です。



三沢飛行場における米空母艦載機の着陸訓練について

令和7年5月16日の防衛省の発表によると、令和7年5月19日から5月31日までの間、米空母ジョージ・ワシントン艦載機による着陸訓練を硫黄島において実施するが、天候等の事情により所要の訓練が実施できない場合は、令和7年5月19日から5月31日までの間、三沢飛行場を使用するとのことです。
本県としてはこれまでも、米空母艦載機による着陸訓練については、三沢飛行場周辺住民に対し多大な騒音被害を与えることから、三沢飛行場では行わないよう申し入れてきております。
よって、本件に関しても、三沢飛行場では当該訓練を行わないよう申し入れます。