【変化】徒競走がない!?色々変わった“令和の運動会” 新しい形の模索が続く要因とは? 青森県青森市
週末、多くの小学校で運動会が行われました。
午前のみの開催が定着しつつあり、昼ごはん前には終了解散となる運動会。
新しい形の模索が続く令和の運動会を徹底取材しました。
★青森放送 木下玲斗記者
「カメラを片手に多くの保護者たちが駆けつける中、大運動会が始まりました 子どもたちが元気良く踊っています!」
全校児童532人が赤・白・青の3組に分かれ、優勝を争う青森市の大野小学校の運動会。
曲に合わせてダンスを披露しながらの玉入れ競争では、1・2年生が元気よく、かごをいっぱいにしていました。
応援にも熱が入るのが…。
綱引きです。
会場一帯となって盛り上がりました。
大野小学校では、これまで運動会は昼食を挟み午後まで行われていましたが、今年度から午前のみの開催に変更しました。
★大野小学校 相馬克典校長
「昨今の気象条件を考えますと、熱中症のリスクを考えて運動会は計画しなければならないとは思っている」
青森市内では小学校の運動会は、9割ほどが午前開催になっています。
運動会も終盤、選抜リレーでは代表の選手たちが激走を繰り広げました。
しかし…
★青森放送 木下玲斗記者
「無事に全ての競技が終了し閉会式が行われていますが、運動会のメインイベントである徒競走が行われていません」
実は前日…。
★青森放送 菅原厚キャスター
「5月23日金曜日、徒競走だけ運動会とは別の日に行われているんですね。こどもたちが元気に走っています」
前の日の徒競走は、多くの児童が私服で全力疾走していました。
運動会を午前のみで開催する場合、これまで行っていた競技すべてを実施することは時間的に厳しく、何かを削らなければいけません。
★大野小学校 相馬克典校長
「(借り物競走などの)技能走は保護者と一緒にやる可能生もあるので、せっかく土曜日保護者の方がたくさん来てくれるので…」「本当に仕方なく、徒競走だけ別日に実施ということで、ことしはやってみることになりました」
別日での実施について児童は…
★大野小の児童
「別でやった方がいい 体力温存」
「別にやった方がいいかな 一緒にやるといっぱい汗をかいて熱中症の可能性があるから」
保護者は…
★保護者
「当日に全部つめこんでも疲れてしまうと思うので、いいかなと思います」
徒競走の得点は本番に加点されます。
★結果発表
「青組664点、優勝は青組です!」
これで運動会の全プログラムは終了。
お昼はどう過ごすのでしょうか。
★弁当持参の家族
「お弁当を一応持ってきました」
「自分が小さい時も(弁当を)作ってもらって運動会に参加していたので、思い出に残るかなと思い作りました」
学校は体育館を開放しました。
しかし…
★青森放送 木下玲斗記者
「運動会が終わり昼食会場として開放されたこちらの体育館ですが、食べている家族は1組も見当たらないですね」
ほかの家族は…
★家族で外食へ
「優勝出来て嬉しかったです」
「家族で皆で食べに行くか」
「午前開催は家族の時間というのも出来ると思いますし、私は賛成です」
「お弁当を持ってきていないので終わったら美味しいもの食べたいものを食べに行こうかなと」
「お寿司が好きなのでお寿司を皆で」
「おじいちゃんおばあちゃんも来ているので、みんなで食べに行こうかなと思っています」
家に帰りご飯を食べる人やそのまま外食!という声が多く聞かれました。
★大野小学校 相馬克典校長
「子どもたち熱中症や体調不良者が多く出ないで無事終わったので、なによりだったなと」
「午前開催を基本にしながら、種目の方は検討していきたい」
午前開催が主流の令和の運動会。
主役の子どもたちにとって安全で、かつ思い出に残る新しい形への模索が続きます。