「例年よりも稚貝採取が早くなる見込み」全湾で袋替えや間引きを 青森県ホタテ採苗速報(6月12日)

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青森 2025.06.13 09:06

青森県産業技術センター 水産総合研究所は12日、ホタテの採苗速報(6月6~9日)を発表しました。
6月23日に第2回全湾一斉付着稚貝調査(間引き後の中層1袋)を行うということです。

▽ホタテガイの付着状況
稚貝の平均付着数は西湾で34,745個/袋、東湾で113,397個/袋と、それぞれの平年値(過去10年の平均値)64,459個/袋、230,071個/袋よりかなり少なくなっています。
昨年の付着数は西湾6,988個/袋、東湾153,762個/袋であったため、去年より西湾ではかなり多く、東湾では少ない状況です。

稚貝の平均殻長は西湾で2.51mm、東湾で1.86mmとそれぞれの平年値よりかなり大きく、去年に比べると西湾ではかなり大きく、東湾ではほぼ同じ大きさです。

▽ムラサキイガイ等の付着状況
ムラサキイガイの付着数は全湾平均で70,489個/袋で平年値袋とほぼ同じ、キヌマトイガイの付着数は64,359個/袋で、平年値よりかなり少ない状況です。
ウミセミおよびヒトデの付着は全湾で見られませんでした。

▽今後の見込み
稚貝の成長は順調に進んでいることから、全湾で袋替えや間引きを進めてください。
また、平年よりも稚貝のサイズが大きく、ムラサキイガイの付着も多いことから、例年よりも稚貝採取が早くなる見込みです。