大雪に強かった“高密植栽培” りんご研究所の調査で明らかに
高密植栽培のりんごが大雪に強いことがりんご研究所の調査でわかり、主力品種ふじの枝折れ被害はわずか1%でした。
今シーズン大雪によってりんご園で起きた多くの枝折れ被害を受け、黒石市のりんご研究所は試験園地の調査結果を明らかにしました。
★青森放送 油川修一記者
「こちらにある高密植栽培のりんごの木は大雪による枝折れ被害がほとんどなかったというとです」
りんご研究所によりますと、高密植栽培のふじは枝およそ290本のうち回復不能な枝折れ被害は1%の2本にとどまりました。
一方、わい化栽培は18%と高密植栽培が雪に強い調査結果となりました。
★りんご研究所 後藤聡栽培部長
「従来のわい化栽培は枝が真横に出ているので雪に引っ張られた場合、力がかかって枝が折れやすい 高密植栽培の場合はもともと枝が下垂しているので、雪に引っ張られても雪の力をいなすことができる それで枝折れが少ないと考えられています」
シナノゴールドの高密植栽培も13%で、わい化栽培の40%と比べて枝折れ被害が少ない結果となりました。
一方で、雪が多い傾斜地では木を支える支柱が壊れる被害があり、りんご研究所は適した場所で高密植栽培を行うよう呼びかけています。