■「学びの多様化学校」提案 不登校の児童生徒を支援【徳島】(徳島県)
不登校の児童や生徒の支援について話し合う会議が5月8日、県庁で開かれ、子どものペースに合わせて、柔軟にカリキュラムを組むことができる「学びの多様化学校」の必要性などについて意見が交わされました。
会議には後藤田知事や中川斉史教育長、県教育委員会の委員らが出席しました。
はじめに、県の担当者から2023年度の県内の不登校児童や生徒の数が、過去最多となる1950人だったことが報告されました。
これを受け会議では、不登校の子どもたちに対する支援について意見が交わされました。
(鳴門教育大学大学院・吉井健治 教授)
「最終的に元気になったあと、学校に通いたいとか、学校で学びたいという子どものニーズがあるが」
「それには十分こたえられていないのが現状」
「不登校の子どもを対象とした新しい学校を通して、個に応じた対応が大事」
この中で鳴門教育大学大学院の吉井健治教授は、不登校の子どものための新しい学校、「学びの多様化学校」の設立が必要だと訴えました。
「学びの多様化学校」は、それぞれの子どもに合わせて、柔軟にカリキュラムを組める特例校で、全国で58校が設置されていますが、県内にはまだありません。
意見を受け後藤田知事は、「スピード感を持って対応したい」と答え、補正予算案の編成も視野に「学びの多様化学校」設置に向け支援する考えを示しました。
(05/08 18:45 四国放送)
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