■JR四国 42億円の経常黒字 一方で県内路線の多くは利用減【徳島】(徳島県)
JR四国の2024度の決算が5月12日発表され、営業利益は130億円の赤字だったものの、国からの支援である基金の運用益などを加味した経常利益は、42億円の黒字となりました。
JR四国によりますと、2024年度の売り上げは552億円で、前の年度より19億円増えました。
旅行需要の回復に加え、高松駅などの新しい商業施設が開業し、すべての部門で増収となりました。
修繕費などがかさんだことで、営業利益は130億円の赤字でしたが、国からの支援である基金の運用益などを加味した経常利益は、42億円の黒字となりました。
純利益も33億円を確保し、2年連続の黒字でした。
一方で、1キロ当たりの1日平均乗車数は、全体で前の年度を上回ったものの、県内の路線は多くが前の年度を下回りました。
(JR四国・四之宮和幸 社長)
「昨年に比べても収入は増えましたが、人員ベースでいくと、定期(利用客)は前年を下回り始めているということで、おそらくこの傾向は沿線の人口減と相まって今後もこの傾向が続いていく」
県内を走る路線では、牟岐線と徳島線、それに高徳線で前の年度を下回りました。
なかでも牟岐線の牟岐駅と阿波海南駅の間は、予土線に次ぎ、四国管内すべての線区で2番目に少なくなっています。
鳴門線と土讃線の一部区間は前の年度をわずかに上回りました。
2025年度については、子会社化した医療機器卸売会社の利益などを盛り込み、720億円の売り上げを見込んでいるということです。
(05/13 18:28 四国放送)
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