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国内トップレベルに!トラフグに沸く相馬市・福島(福島県)



続いては相馬市の新名物「天然トラフグ」に関する話題です。
6年前から水揚げが増えているというトラフグ。2024年の漁獲量がこれまでで最も多くなり、ついに国内トップレベルとなったことがわかりました。水揚げが増加するワケと地元の期待を取材しました。

白く透き通る刺し身に、鍋や唐揚げなど、様々な料理が楽しめる冬の味覚の王様トラフグ。
ここ数年、相馬沖で水揚げが急増していますが…

■相馬双葉漁協 ふぐはえ縄操業委員会 石橋正裕 委員長
「2024年は55トンを超える水揚げができたので、大変嬉しい」

県内の天然トラフグの漁獲量は2019年から急増。
2024年は、前の年よりも2倍近く増え、過去最高の55.9トンを記録しました。

それぞれの県が公表している最新の漁獲量だけをみると静岡県を上回り国内トップレベルに。
海水温の上昇で生息域が北上していると言われるトラフグですが…漁獲量増加の背景には地元漁師らの努力が!

■相馬双葉漁協 ふぐはえ縄操業委員会 石橋正裕 委員長
「漁師間の情報交換や技術交流など切磋琢磨して、結果的に漁場開拓につながって、水揚げの増加につながった」

相双漁協でははえ縄漁の漁船が4隻から28隻に増加。さらに…

■相馬双葉漁協 ふぐはえ縄操業委員会 石橋正裕 委員長
「福島に福をもたらす魚で「福とら」と名付けた」

県内で水揚げした35センチ以上のトラフグを「福とら」と名付け、学校給食やイベントなどを通じて、ブランド化を進めています。ただ、課題も…

■相馬双葉漁協 ふぐはえ縄操業委員会 石橋正裕 委員長
「水揚げは全国トップレベルだが、出荷と消費は地元ではなく、関東、関西に流れてしまう部分があるので。もっと県内での流通と消費を増やしていきたい」

フグの食文化は県内で浸透しておらず、取り扱う店もまだ少ないため、水揚げしたトラフグのおよそ9割が東京やフグの本場・下関などに出荷しているんだそう。

消費拡大を目指し、相馬市の観光協会では商談会や市内の飲食店を対象にフグ調理の講習会などを開いています。

■相馬市観光協会 草野 清貴 会長
「調理人の技術を高める、よりおいしいものを出す、それから市民まつりなどでチラシを配ってPRする。少しずつ輪を広げていきたい」

相馬市の新名物「福とら」県内漁業を盛り上げる、新たな希望の光となりそうです。

■相馬市観光協会 草野 清貴 会長
「刺身にしても良し、煮ても良し、焼いても良し、家族みんなで食べやすい食材。西の下関、東の相馬になるように。もっと多くの人に食べてもらいたいし、おいしいことを強く言いたい」

2025年のトラフグ漁は10月に始まる予定です。

(05/09 18:42 福島中央テレビ)

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