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「すごく助かる…」ロシアによる軍事侵攻から3年 ウクライナ避難者の自立を支援・福島(福島県)



ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から3年。今も激しい戦闘が続いています。
そのウクライナから日本に避難する人たちの自立を支えるために、ある取り組みがはじまりました。

ゴールデンウイークを迎えた北塩原村にあるリゾートホテル。

宿泊客を迎え入れるため客室の準備に追われていました。

客室でベットメイキングをするのは、ロシアとの戦闘から逃れて日本に避難してきたウクライナの人たちです。

長引く避難生活。
経済的な自立の支援を目的に東京の杉並区と北塩原村が協力し、就労体験=インターンシップを企画しました。

参加したのはウクライナから避難してきた20代から70代までの男女7人です。

客室の清掃やベットメイキングなどの仕事を体験します。

ウクライナからの避難者・ドブバシュ マリヤさん(75)

参加者の中で一番の高齢です。
3人の子ども、4人の孫に恵まれたマリヤさん。
ウクライナでは毎日、家事に追われて大忙しでした。

■ウクライナからの避難者・ドブバシュ マリヤさん(75)
「好きなんです。私は掃除をするのが好き」

そして、参加者でただひとりの男性、イェブトシュク ヴィクトルさん。
ウクライナではIT企業に勤めていました。

■ウクライナからの避難者・イェブトシュク ヴィクトルさん(29)
「このような機会があってすごく助かります。ウクライナの人たちは感謝しています」

10日間の短いインターンシップですが、休みの日にはホテルのスタッフと会津観光も楽しみました。

一番の思い出は鶴ヶ城だったそうです。
村の人口減少で人手不足に悩んでいたホテルにとっても、ウクライナの人たちは貴重です。

■メルキュール裏磐梯リゾート&スパ 運営部長 皆川大樹さんインタビュー
「言葉の壁を超えられる仕事がたくさんありまして。仕事の質も良いですし、スピードも早いので、ホテルとしては大変助かっております」

経済的自立と人手不足の解消。
ホテルでは秋の紅葉シーズンにもインターンシップを受け入れたいということです。

(05/08 18:43 福島中央テレビ)

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