■「福島の元気をわらじまつりを通して…」大阪・関西万博で「福島の今」を発信へ(福島県)
開幕から1か月となる大阪関西万博のニュースです。大阪での開催とあって遠く感じているかたも多いかもしれませんが、実は、その会場でこれから「福島の今」が発信されることになっているんです。来週からは、県内の特産品などが並ぶ展示も始まり、来月には、福島の「わらじまつり」も会場で披露されます。国内外への発信に向けて県内でも準備が進んでいます。
「福島わらじまつり」の大わらじが奉納されている羽黒神社。そこに12日、たくさんの人たちが集まっていました。そのワケは…
■福島わらじまつり実行委員会(大わらじ座組)小賀坂 宏友 座長
「万博は世界各国からいろんな人が来ますので」「福島の元気をわらじまつりを通して発信できれば」
13日で開幕から1か月となる大阪・関西万博。世界中から多くの人たちが来場し、その入場者数は200万人を超えました。その会場で来月14日と15日に東北6県のまつりが集まる、イベントが開催されます。そこで、「福島わらじまつり」が披露されることになっているのです。
万博に向け、新しい大わらじをつくるため、奉納されている大わらじが降ろされ、古くなったわらが刈り取られました。新しい大わらじは1か月ほどかけてつくられ、来月13日に現地へ向けて出発します。一方、こちらは原発事故の被災地、川俣町。大阪・関西万博では、町の特産品、熱帯原産の観葉植物「アンスリウム」が展示されることになりました。
■smile farm 谷口豪樹 代表取締役
「復興というので栽培するきっかけになったので」「なんとか頑張っているというのを伝えたい。」
川俣町では、震災後、原発事故の風評を避けるため、土を使わずに「アンスリウム」の栽培をはじめました。今では、風評を乗り越え10以上の生産者が栽培し、国内有数の産地として知られています。そんな「アンスリウム」。今月20日から24日、万博で開かれる、福島の復興展示に飾られ、さらに花をアレンジする、ワークショップも開催されます。そして、万博にむけては…。
■smile farm 谷口豪樹 代表取締役
「こちらですね自家製の米粉を使ったチャンククッキーになります。」
「アンスリウム」の美しさに加え、食のおいしさで、川俣町をアピールしようと、地元産の米粉のクッキーの販売もするそうです。本番までは一週間ほど。全世界から多くの人が訪れる万博に向け、意気込みは…
■smile farm 谷口豪樹代表取締役
「海外の方に向けては、ここの福島の川俣町という場所でこういうお花を作っている、ここは寒い地域であるが、ここで熱帯植物を作って頑張っているよという、強い、農業に対しても強い決意を伝えたいですね。」
震災・原発事故から14年あまり、大阪・関西万博は復興に向かう福島の今を多くの人に感じてもらう、そんな場にもなりそうです。
川俣町のアンスリウムですが、いまでは生産量が国内では1位ということです。花の魅力だけでなく、そうしたストーリーも訪れた人に感じてもらいたいですね。
(05/12 18:35 福島中央テレビ)
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