NNNニュース

訴状には「休日出勤を申告しないことが暗黙の了解…」3月の超過勤務は158時間…自殺した50代男性職員の遺族が福島県を提訴(福島県)



県中教育事務所の男性職員が超過勤務が原因で自殺したとして、遺族が県に慰謝料など合わせて8468万円あまりの損害賠償を求めて提訴しました。

訴状によりますと、県の県中教育事務所で勤務していた50代の男性職員は、2021年4月から帰宅が遅くなる日が増え、実際の業務終了時刻よりも早い時間の記入や、休日出勤を申告しないことが暗黙の了解になっていたということです。

勤務当時、男性が早く帰ろうとすると、上司から帰宅を遮る発言などのパワーハラスメントを受けていたとしています。

男性が管理していた勤務時間の記録によると2021年度の超過勤務は月平均で78時間を超え、2022年1月は109時間、2月は136時間、3月は158時間を超えており、男性の死亡は公務災害にあたると主張しています。

遺族は、長時間労働が原因で男性が2022年4月に自殺したとして、県に慰謝料など合わせて8468万円あまりの損害賠償を求めて福島地裁に提訴しました。

県は「係争中のためコメントは差し控える」としています。


(05/13 16:30 福島中央テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)