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児童13人が津波の犠牲に 日本海中部地震から間もなく42年 小学校で地震を想定した訓練 防災への意識を高める 北秋田市(秋田県)



今月26日で、日本海中部地震の発生から42年です。

児童13人が津波の犠牲になった旧合川南小学校が統合した北秋田市の小学校では、14日、地震を想定した訓練が行われました。

児童たちは、津波が押し寄せた当時の話も聞き、防災への意識を高めました。

旧合川南小学校などが統合した、合川小学校。

14日は、地震が発生し、家庭科室から火が出たという想定で訓練が行われました。

防災への意識を高めようと、合川小学校では、年に6回ほど、様々な事態を想定した訓練を行っています。

日ごろの訓練の甲斐あって、14日は、5分もかからず、全校児童の避難が完了しました。

訓練のあと行われたのは、防災について理解を深める集会です。

日本海中部地震について伝える活動をしている男鹿市の澤木法子さんから、42年前の話を聞きました。

澤木さん
「おなかぺこぺこな旧合川南小学校の児童は、お昼を食べるため、加茂青砂海岸へ向かいました。当時、ドスン、と大きな揺れで、加茂青砂の人々は慌てて外へ飛び出しました」

津波がどのように押し寄せたのか、当時の状況を聞いた児童たちは、防災への意識も新たにしました。

「知識を身に付ける、どこで地震が起きても自分の命は自分で守る意識を身に着けておきましょう」
「はい」

児童
「実際に地震が起きたりとかして、避難訓練をいっぱいして、地震が起きても慌てずに避難できると思います」
「こういうことが実際にあったことにもびっくりしましたし、こういうことを忘れずに次の世代の方たちにもちゃんとつなげて、話していきたいなと思いました」

日本海中部地震から、間もなく42年。

15日は、旧合川南小学校の学区の子どもたちが集まって、慰霊碑を清掃し、犠牲になった先輩たちの冥福を祈ることにしています。

(05/14 18:00 秋田放送)

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