■新県立体育館の整備運営事業 15日にも本契約へ 県議会では事業費について改めて厳しい指摘も 秋田県(秋田県)
新たな県立体育館の整備運営事業について、県と、再入札で落札した事業者グループの本契約が、15日にも結ばれることが分かりました。
ただ、県議会では事業費について改めて厳しい指摘が出されています。
県は、新県立体育館の整備運営事業を再入札で落札した、大手ゼネコンの清水建設を代表とする事業者グループとの本契約の締結内容を、14日の県議会産業観光委員会で、報告しました。
秋田市の八橋運動公園に整備される、新県立体育館。
県は、3年後の2028年9月末のオープンを目指しています。
その事業費を巡って、建設費の高騰などを理由に、一度目の入札に応募がなく、取りやめになりました。
県は、当初の予定価格から、施設整備費のみを110億円増額した約364億円で再公告しました。
落札金額は325億円余りで、実際には、施設整備費だけでなく、維持管理や運営にかかる費用もかかり増しとなっています。
こうした事業費について、県議会で、改めて厳しい指摘が出されました。
工藤嘉範 議員
「建設コストコストって言ってきたものが、こういうふうになってきたっていうことを、やっぱり『私どもは知り得ない』ではなくて、やっぱりこれからの仕事に生かすだとか、もうちょっと検証して、明確にこの委員会で『こういうふうになりますよ』って内訳も説明するくらいの覚悟と知識と説明責任を持って説明してもらいたいなというのが今の気持ちです」
県 スポーツ振興課 樋口 課長
「結果の数字について、しっかり我々としても、どういったところが大きな要因なのかということは、委員のご指摘の通り、今後につなげる意味でも、しっかり分析していくといったことが必要かと思いますので、我々としても、今後の課題と言いますか、研究課題として、黙示いただきたいなと思っております」
県議会での承認を経て、15日にも県と事業者グループとの本契約が結ばれることになります。
14日の県議会では、新たな議長を決める選挙も行われました。
県議会議長は、慣例で2年交代となっていて、議員による投票で選ばれます。
投票する議員は41人で、このうち39票を獲得した、自民党で秋田市選挙区選出の工藤嘉範議員が議長となりました。
工藤嘉範 新議長
「県民の皆様のご意見に真摯に耳を傾け、その意思を迅速かつ的確に反映して、その負託と信頼に十分応えられるよう、公正で円滑な議会運営に全力で務めてまいる所存であります」
また、県議会で、鈴木知事は、秋田市新屋にある風車の羽根の一部が落下した事故について、風車が設置されている県内の市町村と連携し、自治体ごとに行うことができる風車周辺の安全対策の検討を進める考えを示しました。
(05/14 18:10 秋田放送)
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