■風車の羽根落下事故 通報の9分前に異常な振動を感知し自動停止機能が作動 秋田市新屋(秋田県)
秋田市新屋にある風車の羽根が落下した事故について、通報があった9分前に、この風車が異常な振動を感知して、自動停止機能が作動していたことが分かりました。
風車を設置したさくら風力は、外部の専門家を交えた調査委員会を立ち上げていて、事故原因の究明を急ぐ方針です。
今月2日、東京のさくら風力が秋田市新屋に設置した風車から羽根が落下し、近くにいた81歳の男性が死亡しました。
この日は、午前10時16分に、通行人から「風車のプロペラが落ちている」と消防に最初の通報がありました。
さくら風力によりますと、この通報があった9分前の午前10時7分に、異常な振動を感知したことによる自動停止機能が作動していたことが分かりました。
秋田放送が大森山に設置している情報カメラは、その午前10時7分に羽根が落下している様子をとらえています。
さくら風力は「3月に落雷を感知しているが、風車の落下と直接関係しているとは考えにくい」「今年に入ってからも風車が止まることは数件あった」と説明しています。
事故の原因究明に向けて、さくら風力は、大学の研究員など外部の専門家を交えた調査委員会を立ち上げました。
10人程度でスタートし、今後、気象関係の有識者なども加えていくことも視野に入れ、調査していくことにしています。
さくら風力は、今月21日に、支柱に残ったままの折れた羽根を撤去することにしていて、月末までに全ての羽根を取り外す方針です。
(05/13 18:14 秋田放送)
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