NNNニュース

104人が死亡した日本海中部地震から今月26日で42年 小中学生が津波で亡くなった児童13人の慰霊碑を清掃し冥福を祈る 北秋田市(秋田県)



県内を中心に104人が死亡した日本海中部地震から今月26日で42年です。

北秋田市で15日、津波の犠牲になった旧合川南小学校の児童の慰霊碑の清掃が行われ、亡くなった13人の冥福を祈りました。

慰霊碑の清掃を行ったのは、合川小学校と合川中学校の児童・生徒あわせて9人です。

9人は旧合川南小学校の学区からそれぞれの学校へと通っています。

1983年5月26日の正午ごろ発生した日本海中部地震。104人の尊い命が奪われ、県内では83人が死亡しました。

遠足で男鹿市の海岸を訪れていた旧合川南小学校の児童13人も津波によって亡くなりました。

旧合川南小学校では、地震があった5月26日にあわせ慰霊碑の清掃を行ってきました。

活動は、統合された合川小学校に引き継がれ、いまも毎年続けられています。

15日は、娘を亡くした遺族も子どもたちの活動を見守りました。

小学4年生
「13人の命が天国でゆっくり眠ってる、、眠ってほしいなと思いました」

中学1年生
「先輩たちが亡くなった分(慰霊碑を)しっかり洗って、津波があったことを忘れないようにするっていうっていう気持ちでやりました」

中学2年生
「もっと年月がたって知ってる人がどんどんいなくなってしまうと思うので、自分は清掃に参加したっていう経験をいかしてたくさんの人に『津波があったんだよ』ということを伝えていきたいと思います」

娘を亡くした三浦欽一さん
「多くの方々にこういうふうに供養してもらってありがたくて、本当にお礼のしようがないことです」

日本海中部地震から、まもなく42年。子どもたちは亡くなった先輩の冥福を祈りながら災害に備える心を育みました。

(05/15 18:06 秋田放送)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)