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先人の財産を若者の支援に 約70年の歴史に幕を下ろした東京の由利学生寮 由利本荘市とにかほ市に計3億円余りを寄付(秋田県)



入寮生の減少を理由に、東京の由利学生寮が、今年3月、約70年の歴史に幕を下ろしました。

寮を運営していた公益財団法人は、残った財産2億3,000万円を由利本荘市に、1億円余りをにかほ市に寄付しました。

県内出身の学生の首都圏での生活を長年支えてきた、東京の由利学生寮。

本荘由利地域の有志が寄付を募ってつくられたものですが、入寮生の減少を理由に、今年3月、歴史に幕を下ろしました。

野口豊正 前代表理事
「69年前の地元の先人たちが作ってくださいました財産でございますので、それぞれの使命のため、そしてそれぞれの自治体の永続的繁栄のためにお使いください」

15日は、4月に解散した公益財団法人から、由利本荘市に2億3,000万円が、にかほ市には1億円余りが贈られました。

由利本荘市 秋山正毅 教育長
「私が一番思うのは、この基金というのは若者に対する応援の表れたものと思っているので、背中を後押ししてくれる、自分の信念に向かって進んでいく若者を後押ししてくれる、そういうものに使っていければ」

にかほ市 小園敦 教育長
「一旦故郷を離れても地元にかほ市に帰ってきて、そして活躍してくれる人材をどんどんどん増やしていく、そういう基金として活用できれば」

由利本荘市とにかほ市は、それぞれ贈られた寄付金について、学生の奨学金の返還助成事業などに役立てる方針です。

(05/15 18:17 秋田放送)

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