NNNニュース

秋田沖の洋上風力発電事業 進捗状況を報告 漁業関係者の船舶との安全距離は?確保について議論加速へ(秋田県)



国が公募した港の外・一般海域では、国内で最も早い2028年の運転開始を予定する男鹿市、潟上市、及び秋田市沖の洋上風力発電事業について、その進捗状況が報告されました。

秋田市で発生した風車の羽根の落下事故を受けて、漁業関係者の船舶がどこまで近づけるか、安全距離の確保について、議論を加速させたい考えです。

事業を手掛けるのは、発電・エネルギー大手、JERAを含む4社でつくる合同会社です。

男鹿市船越から潟上市、それに秋田市下新城中野までの海域に、21基の着床式風車を設置します。

国が公募した港の外・一般海域では、国内で最も早い2028年6月の運転開始を予定しています。

海岸から最も近いところでも1.3キロ離れた位置に設置される風車。

一方で、漁業者が航行する船越水道から沖合までの航路がそばにあります。

一帯では、定置網漁や刺し網漁が盛んです。

今月2日に秋田市新屋地区で風車の羽根の一部が折れる事故が起きたことも踏まえて、合同会社は。

合同会社OKAOGE 由井原篤 代表
「特に海に関わる、仕事をされている漁協の皆さんとは、どこまで立ち入れるかっていうのは、今まさに協議を進めているところで、まだ何か決まったものではございませんけれども、そこの協議を、今後、漁協さんとしっかりしていきたいなというふうに考えてございます」

こう述べた上で、海域での安全距離の確保について議論を加速させたい考えです。

由井原 代表
「(国際基準の)認証はしっかり通っているマシンを使うことにはなりますけどもだからといって安心するわけではなくですね、じゃどこが改善する余地があるのかっていうのを、先程も申し上げた通り雷も多いエリアですので、しっかりですね基準を見直して我々としても基準をですねしっかり持ってですねメンテナンスの対応をしていきたいというふうに思っています」

また、洋上設備の関連工事では、委託業者合わせて約30社のうち、半数以上を県内企業とする方針です。

経済効果がどこまで県内に波及するかも焦点のひとつです。

(05/15 18:12 秋田放送)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)