NNNニュース

【特集】道の駅もりおか渋民 にぎわい支える若者たち 若い力とアイデア (岩手県)



ゴールデンウィークの話題です。連休初日にオープンした道の駅「もりおか渋民」。地域の活性化を進めようと、盛岡市が協力を求めたのは、この地の将来を担う地元の若者たちでした。

■道の駅もりおか渋民開業
「お願いしまーす。ワッフルやサイダーさまざま売っていまーす」

盛岡市渋民地区にとって、新たな歴史が始まる日です。地元住民待望の、道の駅開業。この日は多くの人が詰めかけました。

八幡平市の男性
「広々として良いと思う。食べるところ、産直もある。岩手山、姫神山のあって良い場所だと思う。みなさんも立ち寄ってほしい」

紫波町の会社員
「すごく画期的な道の駅だなと思った。人もたくさん来ていて、活気があると思った」

「道の駅 もりおか渋民」は、岩手山と姫神山をのぞめる絶景に建てられました。
6棟ある建物には、地元の食品が並ぶ産直のほか、学習塾などが軒を連ねます。
レストランには盛岡サーモンや盛岡市のブランド豚「紅木豚」など地元の食材を使ったメニューも用意されています。

学生
「学生が作成したガチャガチャや折り紙イベントをやっていまーす」

地域の拠点をつくるにあたって、にぎわいの創出を支えてくれた人たちがいました。地元の学生や事業者でつくる「モリのタネプロジェクト」です。

道の駅のシンボルとなるオリジナル商品を開発しようと、5年前に結成。現在は学生など、およそ25人が在籍しています。

プロジェクトのリーダーを務める、盛岡大学3年の和山楓奈さん、20歳です。高校生の時からプロジェクトに参加しています。

和山さん
「意外と時間がなくて、それぞれ学校生活がある中で、授業と両立しながら作っていかなくてはいけないことがやばい」

和山さんが担当したのは、ジェラート作りです。プロジェクトで以前つくった、キラキラした「こはく糖」を星に見立て、渋民の特産である黒平豆を使った「星屑ジェラート」を提案しました。

和山さん
「見た目もきれいにできたし、豆の濃厚さが出ている」

店主「メンバーの大半が女性なので、女性視点からの意見が大きいかなと思います」「おいしい、かわいい、きれい」

和山さんがこの活動を長く続けてきたのは、ある理由があります。

和山さん
「色んな高校生や大学生と関われるし、たくさんの地域な方々と企業さんとも関われるし、多くのこと学べた」「自分たちが頑張ってきたことをアピールしたい」

和山さんと店主
「こういう感じで撮りました」「良い感じで撮れてますね。ありがとうございます」

中高生が得意な、SNS用の写真撮影。プロジェクトのメンバーは、宣伝用の写真も撮影しました。ジェラートの魅力を最大限、発信します。

店主
「商品を真ん中にせず、余白がきれい。商品ドーンと置くよりもよいと思う」

一方、こちらは、折り紙で道の駅を彩るグループ「おるか」。トランポリンがある子どもの遊び場を折り紙で装飾しようと、折り方の本も購入。かわいいポップも作りました。

■19日 内覧会
住民向けの内覧会では、かわいい応援団が、折り紙づくりを手伝ってくれました。

取り組んだ中学生
「やさしく教えてくれて、久しぶり折り紙を折って、楽しかったです」
取り組んだ高校生
「作品を完成させた時の笑顔を見て、スムーズに運営できてよかった。」
「新たなメンバーを増やしながら、活動の場を広げていきたい」

■20日夏祭り
4月20日には、玉山地区の桜まつりで、道の駅で買える飲み物などを販売。6日後のオープンをPR。

佐藤麻紗美 主任
「もともとすごく魅力があるが、じゃあそれを知っている人って市民でどれだけいるのか」「道の駅ができることでたくさんの人に知って頂けるきっかけになると思っている」「若い力が加わることで子どもから幅広い世代に地域を楽しんでもらいたい」

■開業日
こうして迎えた開業。リーダーの和山さんは、すでに道の駅の将来を見すえています。

和山さん
「(初日は)すごいあっという間に終わった」「(今後は)このプロジェクトを紹介していくとともに、道の駅の魅力、岩手山を一望できるなど景色が良いことを色んな方に広めていきたい。地域の方とともにこの道の駅を盛り上げていけるような活動をしていきたい」

盛岡の期待を背負った、道の駅の船出。若者のアイデアが地域の活性化を後押しします。

モリのタネプロジェクトは今後、6月中旬から道の駅の入り口にある壁面をタイルで装飾したり、オリジナルの特産品を制作したりする予定です。

(05/07 18:51 テレビ岩手)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)